[メイン] GM :

[メイン] GM :

[メイン] GM :

[メイン] GM : 多くの客が乗り込んだ旅客機
ほぼ貸し切りの状態で、それは飛んでいた
行き先は、フィリピン・ミンダナオ島・ダバオ

[メイン] GM : ……全員、それぞれ行き先に、もしくはそれ以外に。
想いを馳せていた

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「…」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「………」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「オイ、後どれくらいで着くんだ?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「辛気臭い顔ですねぇ~」
札束をぺらぺらしつつ

[メイン] 黒崎 コユキ : 「何時間か待つと思いますよぉ~?」

[メイン] カリン : 「罪には罰を………」ブツブツ

[メイン] 鳩谷こはね : 「海外旅行!わくわく~!」
目をキラキラとさせながら、窓の外を眺める。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「クッソ!!なんでこんなにかかんだよ!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まぁまぁ、ほら」

[メイン] 継国縁壱 : 「……焦りすぎだ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「うむ……日本ではない所に行くのだからな」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「あのお嬢ちゃんみたいに外の景色を楽しみましょ~?」

[メイン] DIO : 「今日も日差しが強そうですね……」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「雲しかねえじゃねえか!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ね~?」
窓に後ろから乗り込んで覗き込む

[メイン] 鳩谷こはね : 「ほらファヴさん!見て見てー!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「雲!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「わぁ~、真っ白ですねぇ♡」

[メイン] バンディット : 「ハァーおっせえなアー」
前の座席に足を伸ばしながら

[メイン] 和泉 十七夜 : 「む、こはね君…そこまで景色が気になるのか?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「真っ白世界!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「おう、雲だなって殺風景なんだよ!!!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「久しぶりの海外旅行…!」
目をキラキラさせてコジマをまき散らしている

[メイン] 鳩谷こはね : 「気になる!だって私達、空の上にいるんだもん!」

[メイン] ムスカ : 「ゴホ!ゴホ!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 自らも横を見る。
雲が何個も連なっているが。

[メイン] DIO : 「マナー違反ですよ、バンディットさん」

[メイン] 鳩谷こはね : ウキウキが止まらない様子のこはね。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ふむ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「空の上、なんて随分つまんねえな……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……あれはソフトクリームだろうな」

[メイン] 和泉 十七夜 : 雲を指さし。

[メイン] カリン : 「秩序を………」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「死んだ後ならともかく、生きてるうちにこんな場所いても仕方ねぇ…!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「あれはそうですねぇ~」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……美味しそう!」
ソフトクリームと聞き、じゅるりと。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「兎さんにも似てますよ~?」

[メイン] ムスカ : 「君たち。この女をどうにかしたまえ。先から汚染物質をまき散らされてたまらん」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「オイ!後何分で着くんだ!?」

[メイン] バンディット : 「アア?俺に指図すんのか?」
DIOを睨みつける

[メイン] 和泉 十七夜 : 「む……ウサギ、ウサギ……確かに似ているな」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「クラスターは勘弁してくださ~い♡」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「おっと、実物はないから着くまで我慢してくれ」
こはねに一言。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「おい、そこの白いお嬢ちゃん」
「悪いけど緑色の奴止めろ」

[メイン] カリン : 「血をばら撒かれたいのか?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「んも~、バンディットさんリラックスリラックス」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「あ、んだこら」

[メイン] 黒崎 コユキ : 肩を軽く揉む

[メイン] 鳩谷こはね : 「ぴょんぴょんウサちゃん!……む、わ、分かってるよ和泉ちゃん!私、食いしん坊じゃないもん!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「かっかしてたら旅行が台無しですよ~?」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……え?私?」

[メイン] DIO : 「そうですよバンディットさん」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「緑の………?」
きょろきょろと見回しっつ。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「そーだよ、止めろその緑っぽい粒子」

[メイン] バンディット : 「...へっ!まあそうだな。あんま長いんでイラついちまったよ」
足を下ろしつつ

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「飴ちゃんやっからよ、ほれ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「よしよし、仲良くしましょ~ね?」
財布をこっそり取りだしつつ

[メイン] 黒崎 コユキ : そのまま座席に戻る

[メイン] カリン : 「罪は罰し…刃に鮮血を!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「こ、コジマはクリーンエネルギーなんだもん!イェルネフェルトさんが言ってた!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「白いお嬢さんが三人くらいいますねぇ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…まあそうだな、我慢できなさそうならこれでも舐めてておくといい」
飴玉をこはねへと渡しつつ。

[メイン] ムスカ : 「君は騙されているね」

[メイン] バンディット : 「...なんか懐が軽くなったような...」

[メイン] 鳩谷こはね : 「うわ!ありがとう!ぱくっ!」
飴を食べる。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ああ。」
コユキへと頷く。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「気のせいじゃないですかぁ~?」
財布をシャッフルして中身だけ回収し

[メイン] DIO : 「私の目は誤魔化せませんよ、黒崎さん」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「はいはい、冗談ですよ~」
バンディットのポッケに戻す

[メイン] 和泉 十七夜 : 「自分たちは友なのだから、名前で呼んで欲しい物だ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……おい、コユキ」
「それ返しとけ」

[メイン] 継国縁壱 : みんなのわちゃわちゃを温かい目で見守っている

[メイン] 和泉 十七夜 : 「美味か?」
コハネへと顔を向けて。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「んもう、流石に奪ったりはしませんよ~♡」
にこにこ

[メイン] 鳩谷こはね : 「おお……!DIOさん、観察眼が鋭い!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……どーだか」

[メイン] バンディット : 「お?落としてたか、悪い悪い」
中身が無くなったことには気づいていない

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「でだ、今回の用件はなんなんだよ」
「また依頼か?急に呼びつけやがって」

[メイン] DIO : 「ふむ…バンディットさんも万が一に財布中身を確認した方がよろしいのでは?」

[メイン] 継国縁壱 : 「……ふふふ」

「この時が永遠に続けばいい」

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ、継国さん継国さん!旅行エンジョイしてますか!」
にこにこと楽しそうに。

[メイン] かぼちゃ機長 : 「まもなく〜フィリピン・ダバオ〜」

[メイン] カリン : 「血を血を血を血を血を血を…」ブツブツ

[メイン] 黒崎 コユキ : 「おや!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「やっと到着ですねぇ」

[メイン] 継国縁壱 : 「む」

[メイン] 和泉 十七夜 : コユキくんも相変わらずだな……
だがまあ、旅行ではしゃいでいるのは自分だけではないようだ。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「あ、もうかよ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「おや」

[メイン] 鳩谷こはね : 背筋をピン!と伸ばす。

[メイン] DIO : 「着きましたね」

[メイン] バンディット : 「DIO...じゃあ見て...お?」
アナウンスに気づく

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……オイ数時間ってのは何だったんだ」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「あ、つくんだ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 楽しみにするように、少し身を乗り出して。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「楽しんでいたら時間は早いもので~す」

[メイン] 鳩谷こはね : 「えへへ、楽しみだね和泉ちゃん!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……そーいうもんだな!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「カハハハハ!!」

[メイン] かぼちゃ機長 : 「着陸の際の衝撃にお気をつけください……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「じゃあ、このままフィリピンで愉しみましょうか~」

[メイン] カリン : 「………………」

[メイン] 和泉 十七夜 : ……む、もしや自分が楽しんでいる様子を見抜かれたか……!?

[メイン] ムスカ : 「そうだな。たまには息を抜くのも」

[メイン] DIO : 「ほら、皆さんもベルトを締めましょう」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「う、うむ……そ、そうだな、楽しみだ」
頷き。

[メイン] 鳩谷こはね : 「?」
きょとん、とした顔を和泉に。

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ、は~い!」

[メイン] バンディット : 「やっと着きやがったか。おせえおせえ...機長に文句言ってやるぜ...」

[メイン] 鳩谷こはね : DIOに元気よく返事をし、シートベルトカチャッ。

[メイン] かぼちゃ機長 : ポチ

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…おや?」

[メイン] カリン : 「………………」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「そうだな」
DIOの言葉に、シートベルトをかけなおすが……

[メイン] 黒崎 コユキ : なんとなし、世紀の犯罪者の勘に

[メイン] かぼちゃ機長 : プシューーーッ
突如機内に充満するガス!

[メイン] ホワイトグリン子 : 「!」

[メイン] DIO : 「…………!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………む、なッ……!?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「おやおや~!?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……なんだこりゃ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……えっ……!?げほ、げほっ!?」

[メイン] 継国縁壱 : 「!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「な、何、これぇ……!?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「くっ…」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「諸君!あまり吸い込みすぎるな……ぐ、げほッ」

[メイン] 継国縁壱 : とっさに刀を抜いて切り払おうとする

[メイン] カリン : 「秩序を……崩す者には裁き…を……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ぬかりましたねぇ…飛行機にも追手を入れられる程…お金…」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「(……濾過機能程度はあるが、倒れて様子を見ておくか)」

[メイン] バンディット : 「ナンデ!?グッ...ゴボボボボッーーー!!」
思いっきりガスを吸い込む

[メイン] 黒崎 コユキ : 「残ってましたかぁ~…」

[メイン] 黒崎 コユキ : こっくり

[メイン] 鳩谷こはね : 「ぅ……ぁ……」
そのままくらくらと……。

[メイン] 鳩谷こはね : ぱたり。

[メイン] DIO : 「これは不味そうな状況ですね…」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : バタン

[メイン] 和泉 十七夜 : すう、と息が吸い込み。
意識がもうろうとし始める。

[メイン] バンディット : 昏倒!勢いよく床に倒れ込む!

[メイン] ホワイトグリン子 : 「ぷ、プライマル…アー……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ぐ、誰の仕業だ……東……な……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 抵抗虚しく、がくんと肩を下ろす。

[メイン] ムスカ : 「こ、これは」

[メイン] DIO : 「しかし今は…主犯格に悟られない様に眠らなければ……」

[メイン] 継国縁壱 : 周りの煙をすべて切り払うが

[メイン] かぼちゃ機長 : 「後頭部90°カボチャパンチ!!!」

[メイン] かぼちゃ機長 : 起きていた奴らは背後からかぼちゃに一突きにされてしまう。

[メイン] 継国縁壱 : 「ぐ…!」

[メイン] 継国縁壱 : かぼちゃパンチで昏倒!なんたるウカツ!

[メイン] かぼちゃ機長 : 「……よし。全員昏倒したな」

[メイン] :

[メイン] :

[メイン] : 目が覚めると、全員見知らぬ教室に放り込まれていた。

[メイン] 鳩谷こはね : 「Zzzz....」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…おや?」

[メイン] ムスカ : 「へぇ!?」

[メイン] カリン : 「はっ!!!!ここは!!!!!!!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「んむ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ぐっ、むう」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「こはねさん、朝ですよ~」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……おはよーさん」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「学校の時間で~す」

[メイン] DIO : 「眠るフリをするだけが寝てしまうとは…」

[メイン] 鳩谷こはね : 「むにゃむにゃ……もう食べれないよ~ぅ」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「ここ、は?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…こはね君、起きたまえ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「おい、コユキ。どーなってんだコイツはよ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ソフトクリームがあるぞ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「わかりかねます」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ソフトクリーム!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「何か電子基材とかありません?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「さっさとハックするんで♡」

[メイン] 鳩谷こはね : コユキと和泉の声に反応し、飛び起きるも。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……見当たらねえ、テレビみてえな奴ならある」

[メイン] バンディット : 「アイエッ!?ダバオじゃねェのか!?どこだここ!?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………?」
辺りを見渡し。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「よし、起きてくれたようでなによりだ」
「さて……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ん~…」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「位置情報…ちょっちわかりませんね」

[メイン] 継国縁壱 : 「……すまない」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あぇ?学校……?コユキちゃん、和泉ちゃん、これって……?」

[メイン] 和泉 十七夜 : くるりと周りを見渡し。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……だなk

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ああいや、学校じゃないですよ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「あれれれ……!?海外旅行に行ってたのって、夢だったの……!?」

[メイン] 継国縁壱 : 「すまない、お前たちを守れなかった」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「ああ、ここは……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「なんか攫われちゃったみたいです♡」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「そーいうわけだ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……え?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…落ち着いてくださいね?」

[メイン] バンディット : 「ったく!誰の仕業だ!」
机を蹴り飛ばす!

[メイン] 和泉 十七夜 : 「自分が覚えているのは飛行機で昏睡させられたところだ」
「そして今ここにいることを考えるなら、誘拐だな」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ドッキリ、とか……?……ひぃっ!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「俺たちゃさながら龍に塔に閉じ込められたお姫様、英雄が来るのを待ってみるか?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「バンディットさ~ん、落ち着いてください」

[メイン] DIO : 「ドッキリにしては…やりすぎな気もしますが…」

[メイン] 鳩谷こはね : バンディットが蹴り飛ばした机の音にびくりと跳ね。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「暴れて開くなら他の適任者がいますんで」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「へいへい、喧嘩殺しはおまかせだ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ま、今は落ち着きましょ?ね?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…バンディットくん、落ち着きたまえ コハネ君も……心配なら離れない方がいい」

[メイン] バンディット : 「落ち着いてられるかよ!散々待たしといて今度は学校だあ!?ツアー責任者をダセー!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「多分これまともな事じゃないでしょ~?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……う、うん……」
和泉の傍に寄り、体を縮こませる。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「焦ってたら事をし損じますからぁ…ね?」

[メイン] : ドアが突然開いて、一人の男が入ってくる

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…おや」

[メイン] カリン : 「飛行機に乗っていた記憶がありません!」

[メイン] 和泉 十七夜 : そう言って彼女と椅子を近づけてくが。
十七夜自体も、平穏ではない。

[メイン] 鳩谷こはね : 先程まで元気元気だった彼女の姿は、もうそこにはなく。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「そーいうわけだ、まずは機会を待とうや兄弟」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「お、なんだ?」

[メイン] 和泉 十七夜 : たらりと、冷や汗をかいていた。

[メイン] 継国縁壱 : 「!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「どうもどうも~?」

[メイン] DIO : 「…!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……む」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「!!」

[メイン] バンディット : 「ああ!?誰だ!?テメェが閉じ込めたのか!?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 剣呑な雰囲気はそのままに、蛇のような視線が扉を開けた男を捕らえる

[メイン] 弓箭猟虎 : ───せっかく誘われて旅行へ来たというのに一体何なんですかこれは
機内で結局ぼっちになって……狸寝入りしてたら後ろから突然っ……!?

[メイン] ムスカ : 「君が犯人かね?」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……!」
扉を開けて、部屋へと入ってくる男に視線を送る。

[メイン] ??? : 「……おはようさん」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「おかしな人に巻き込まれた気がしますねぇ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ああどうも」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……お、おはよう、ございま、す……?」

[メイン] ムスカ : 「!」

[メイン] ムスカ : 「お、お前は」

[メイン] カリン : 「私たちをこんな所に閉じ込めてあなたは犯罪者ですか!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まぁそうでしょうね」

[メイン] バンディット : 「アア...?」
男を訝しむ

[メイン] カリン : 「罰します!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : …コユキ君は冷静なようだが、慣れているというべきか。
対照的にこはね君は元気をなくしている、当然か……

[メイン] ホワイトグリン子 : 「し、知っているのムスカ!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……理由が聞きたい、なぜ自分たちをこんな所に?」

[メイン] ムスカ : 「知らないわけがないだろう、私とて海軍の大佐だ」

[メイン] 弓箭猟虎 : その男の風貌は、只ならぬ雰囲気を醸し出していた
───状況も相まって、″普通″ではない事はよく理解できます。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「じゃ、早速だが」

[メイン] 鳩谷こはね : 少し手が震え、教卓の後ろに立つ男を、ただじっと見つめるしかなかった。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「くたばれや」

[メイン] ??? : 「ああ。ムスカは事の重大さが理解できているようだな」

[メイン] 和泉 十七夜 : …ならば、自分が冷静になるべきだろう。
仲間ですら気性を荒げているが、仕方あるまい……

[メイン] 黒崎 コユキ : 「おやおや、血の気が盛んな…」

[メイン] ムスカ : 「よせ!!!奴は……」

[メイン] DIO : 「…………皆さん落ち着いてください!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…む」
ちら、とその震えを見て。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : どこからか取り出したジャマダハルを装備して一気に斬りかかる

[メイン] 黒崎 コユキ : 「そうですよ、お話しに来てるんですから」

[メイン] ??? : 「ふんっ!!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 止める様に、なんとなしに手を握っておく。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「聞いておくのが吉と…おっと」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……な」

[メイン] ??? : 超強力な覇王色の覇気を放ち、血気盛んな者たちを退ける

[メイン] DIO : 「ザ・ワールド!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「そうかい!!受け止めたからどうしたよ!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 和泉に握られた手を、精一杯握り返し。

[メイン] バンディット : 「うおっ!?危ねえ!」
攻撃に巻き込まれるのを避ける

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…おお」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「むう、これは…」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「うわ……っ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ……!?い、今の、って……!?」
覇気に髪がぶわりと揺れ。

[メイン] バンディット : 「グワーーーーッ!!!」
覇気によって壁に叩きつけられる!

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「はっ!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…これは、結構な……ッ」
彼が放つ覇気に、服や髪がたなびく。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…ふう…いや、はや」

[メイン] 継国縁壱 : 「今のは…」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 暫し宙を舞い、全身のスラスターから火花が噴き出、勢いを殺し着地する

[メイン] 和泉 十七夜 : ……奴め、只者ではないな…?

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まぁ、そういう方向性は無しですよねぇ」

[メイン] ムスカ : 「はぁ……はぁ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「やるじゃねえか!じゃあ次だ!!」

[メイン] DIO : 「時間が止まらない…!?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ファヴニルさん、さっさとお座りくださいな」

[メイン] ムスカ : 「お前たちは知らないのか!?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「アァ!?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「私達を巻き込む気ですかぁ?」

[メイン] カリン : 「ここは…座りましょう!!」

[メイン] ムスカ : 「こいつは……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……う、そ……みんな、すごく強い、のに……あの人、たった1人で……」

[メイン] バンディット : 「グッ...うう...」
壁にもたれてうめく

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「めのまえに黒幕が現れたってのに、ぶっ殺さねえでどうすんだ!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…………」
一度、じろりと周囲を見回し。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「不意打ちで負けてて偉そうにしないでください」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「本気を出せばどうとにでもなる、巻き込まれるなら自力で凌げや!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「あ~もう」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……それが出来ない者もいるのだ、わきまえてほしいな」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「カヒッヒハハハハハハ!!!」

[メイン] ムスカ : 「かの伝説の海軍大将!!!『緋熊』だぞ!!!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 壁にめり込んだバンディットを引っ張り出して

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……あ?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「大丈夫ですかぁ?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……海軍、大、将……?」

[メイン] 継国縁壱 : 「……やはり」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「できねえ奴もいる?んなわけねえだろ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「本気でやれば、できるのさ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 握っている彼女の手をしっかりと強めながら。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「おやおや…」
海軍大将はあんまり相手したくないなぁ~とか思いつつ

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…何だと?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「え、で、でもムスカさん……!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「お前も、俺も、誰だって」
「死ぬ気でやればできねえ事なんざねえんだよ!!」

[メイン] バンディット : 「ぐううう...コユキか、ありが...」

[メイン] 鳩谷こはね : 「海軍さんって……」

[メイン] DIO : 「………もうやめましょうファヴニルさん。それ以上暴れるなら私が相手になります」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「海軍大将って……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「"いい人"……なんですよね……?」

[メイン] バンディット : 「...へっ!助けはいらねェぜ」
手を強引に振り払う

[メイン] カリン : 「正義ですか!!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「…誰だ、テメェ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「はいはい、一旦座りましょうね」

[メイン] 黒崎 コユキ : そのまま椅子に

[メイン] 和泉 十七夜 : 聞いたことある名前だ、樋熊……
海軍大将、か。大将というならば、それなりに格があるのだろう……自分でも戦って勝てるかどうか……

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まぁまぁ兎も角」

[メイン] ??? : 「身の程も知らねェアホンダラには困ったもんだ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「大将さんは何用なんです~?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まとめて逮捕するには清濁ごちゃ混ぜですよ~?」

[メイン] ??? : 剣を引き抜いて

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「身の程は知らねえが、覚悟の強さなら知ってるぜぇ?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「そうだな…目的が聞きたい」
ちらり、目線を彼に向け。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まぁ話聞いてから喧嘩してくださいね?」

[メイン] ??? : 「ふんっ」
その剣を一振り

[メイン] バンディット : 「アイエッ!?剣だと!?物騒な...」
少し及び腰になって

[メイン] 鳩谷こはね : 「ひぃっ……!?」
抜かれた剣を見て、和泉の手を握る手が強まり。

[メイン] DIO : 「…………!」

[メイン] ??? : すると全員の首に首輪が出現する

[メイン] 黒崎 コユキ : 「おーっと…」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「それがどうしたよ!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……剣…!? …ッ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「あがっ─────!?」

[メイン] ??? : 「逆らわない方がいいぜ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ウサギに首輪とは…」

[メイン] カリン : 「これは……!!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「なにこれ、外れない」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「あれです?逆らうと毒が~とか?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……なんだ、こんな物で止めるとでも?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「か、はっ」
喉元にくっついた、ソレへと手触りを確かめつつ。

[メイン] 鳩谷こはね : 首輪を触り、その異質な冷たさに、恐怖感がさらに増していく。

[メイン] 鳩谷こはね : 「え……ぇ……?こ、これ……な、に……?」

[メイン] バンディット : 「ナンデ!?首輪ナンデ!?何したコラー!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「死にたいなら勝手にしてください、いい加減邪魔ですよお兄さん」

[メイン] ??? : 「オレは“ロワロワの実”の能力者」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ほほう」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「じゃあ聞くんだがよ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 異様、ただそれだけでしかない。
これが巻き起こすものは……

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「敵の大将が目の前にいて、殺さねえ理由とかあんのか?」
「映画の都合じゃねえんだぞ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「貴方の喧嘩理論とかどうでもいいんで話どうぞ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「けっ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ああ」
”これ”の事を聞くために、彼へと目線を送る。

[メイン] 鳩谷こはね : 「ロワロワ……?」

[メイン] DIO : 「……………」

[メイン] ??? : 「バトルロワイヤルに関する事を全て行う事ができる、そんな悪魔の実だ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「………はぁ、話くらいは聞いてやるけどよ」
「あんまり萎える話はよせよな?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ロワ…ふーむ」
悪魔の実の基準で言えば何かしらの単語…ああ、ロワイヤル

[メイン] バンディット : 「バ...バトルロイヤル!?」

[メイン] カリン : 「へ〜〜〜!!!私にもください!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……え……?バトル、ロワイアル、って……?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「悪魔の実って、そりゃ面白いがよ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「か、海軍さん、ど、どういうこと、ですか……!?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「殺し合い、とでも?」

[メイン] カリン : 「秩序を保つのに使えそうです!!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「バトルロワイヤル、そりゃ一体なにがしてえんだ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「バトルロワイアル……殺し合いか…」

[メイン] 鳩谷こはね : 「え……」
……殺し、合い……?

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「見て楽しむのか?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「全員殺し合わせて秩序でも…?」
苦笑い

[メイン] DIO : 「私達で…」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 試すように問いかける

[メイン] 和泉 十七夜 : 樋熊へと向ける目線が、一層鋭くなり、まるで刃物のように。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「殺し合い……!? わ、わたくし……そんなの……! だってここにいる人たちは『親友』です……! そんなこと……!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「や、やらないよ!私!ひ、人殺しなんて、それに……う、うん!私達、友達だもん……!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 猟虎の意見に賛同するように、強く何度も頷き。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まぁ落ち着いて」

[メイン] バンディット : 「アイエエエ殺し合い!?こんな奴らと殺し合えって言うのかよ!?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まだ話の続きはないでしょう?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……はぁ」

[メイン] ??? : 「今お前達に付けた首輪はその能力のうちの一つ、ロワロワ・ペナルティ」

「バトルロワイヤルというゲームを逆らった者を……問答無用で殺してしまう。死という概念がないものにすら、死を与える最強の首輪だ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…目的はそれか、反吐が出るな……」
ぼそり、呟いて。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「そーだ、さっさと話せ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……へぇ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「成程成程」

[メイン] 鳩谷こはね : 「ころ……し……そん、な……」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「死……っ」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「そ、そうですわよね! こ、こはねさん……!」
目を動揺のあまり泳がせながら、が、ゲームに逆らった者に死を与えると言われて。思わず首輪につーっ、と指をなぞる。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ま~…んで」

[メイン] 継国縁壱 : 「死、か」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…なんとも物騒な能力だ」
がちり、と着いた首輪へと触れつつ。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「何の勝負で命をベットさせるおつもりで?」

[メイン] 鳩谷こはね : カタカタと震えながら、自分の首に付けられた"ソレ"に、おそるおそる触る。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───首根っこを、掴んでいるという……事ですか」

[メイン] バンディット : 「死...死...死ぬ...?俺が?ナンデ死ななきゃならない?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ん~…」
まぁ電子制御じゃあないですね

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「もうやる事はわかったんだし、いいんじゃねえの?」退屈そうに腕を頭の後ろで組む

[メイン] ??? : 「そりゃ勿論、簡単だ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…こういうのは言わせてあげるのが礼儀でしょう」

[メイン] バンディット : 「テメェなんで俺達を巻き込むんだ!?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「まあ、そりゃそうか」

[メイン] ??? : 「単純だ。これからお前達には、殺し合いをしてもらう」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…何用でこんな事をしなくてはならないのだ?正義の味方殿よ」
向き直り、その答えを聞く。

[メイン] 弓箭猟虎 : 固唾を呑み。先ほどの動揺は一瞬で引き、ヒグマを目を細めて凝視する。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「よし、言え!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「はは~…」

[メイン] 鳩谷こはね : 「え─────」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「さっさと言え!言ったな!よし!!」

[メイン] ムスカ : 「やはり」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…面倒な」
苦笑いも止めて

[メイン] 鳩谷こはね : ─────殺し合い……私達、で……。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……………」

[メイン] DIO : 「………………」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「はーい、出来れば落ち着いてくださいね」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……や、やだよ!そんなの!!私、帰る!!」

[メイン] カリン : 「殺し合いなんて馬鹿げてます!!!」

[メイン] ムスカ : 「聞いたことがあるぞ。ロワロワの能力」

[メイン] 和泉 十七夜 : 思わず、無言。
握る手すらも汗が出てしまうほどだが。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「こはねさん、ステイ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……オイ、これからぶっ殺しあうんだろもう少し風情はねえのかよ」

[メイン] バンディット : 「こ...殺し合い...!?アイエエエエ!?アイエエエエ!?」
恐怖に耐えれず泣き叫ぶ!

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ルール違反は、危ないですよ」
首元を触る

[メイン] 鳩谷こはね : 「ぅ……は、はい……」
コユキにしょぼくれ。

[メイン] ムスカ : 「世界政府が定めた新法……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「もう勝負の中ですので、ええ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ……!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…」

[メイン] 継国縁壱 : 「知っているのか、ムスカ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ああ、もしや?」
あの与太話のような噂

[メイン] 鳩谷こはね : 「そん、な……じゃあ……じゃあ、もう、私達……逃げれない、の……?」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───……」
『殺し合い』に恐怖を抱かなかった自分に、嫌悪はしない
けれど、こはねさんや……他の『親友』に手を上げるコトは……。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…そうだな、そもそも……殺し合いすらも出来ない者もいるのだから」
精神的にも、体的にも……

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「んー」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「しーっ、まだ決まってはいません」

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……落ち着け、こはね君」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「今は、話を聞き」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「仕方ねえ、ルール確認はしてやるよ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「結論はその後に」

[メイン] ムスカ : 「特定のグループにバトル・ロワイヤルを強制させるBR法……眉唾物だと思っていたが、実在したとは」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「オイ、勝ったらなにが貰えんだ?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「説明、あるだけ幸運でしょう?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……はい……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…逃げる判断だってできるやもしれん。今は監視の目がある内だ、気を付けた方がいいのだろう」

[メイン] 鳩谷こはね : ……従うしかない、という状況をようやく理解するこはね。

[メイン] ??? : 「オレのロワロワの実の能力には、願いを叶える力がある」

[メイン] 黒崎 コユキ : 聞かなければ条件未達成、という線も考えるが

[メイン] 黒崎 コユキ : まぁ相手が相手ですし

[メイン] 鳩谷こはね : 「願い……?」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───願い?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……そりゃ上等だ」

[メイン] DIO : 「願い…ですか」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ほほ~」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「成程」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「で、なんで殺し合いで選ぶんだ?」

[メイン] バンディット : 「......!願いだと!?」
それを聞いた途端目を輝かせる

[メイン] 継国縁壱 : 「願い」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「強力すぎる誓約の対価」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「最後の一人をお前が殺して総取りって腹かよ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「この能力の強制力の担保がそんな形で…へへ~」

[メイン] カリン : 「秩序を保つ為に願いを…」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……友を退けてまで叶えようとする願いなど存在しないがな」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ま~、相手方からすれば都合が良いのでは?」

[メイン] ??? : 「だが待て、ロワロワの実の能力における願いを叶える力はおれ単体では機能しない」

[メイン] 弓箭猟虎 : 『願い』と耳朶に触れた途端に、目を輝かせる者の存在に
目を細めながら、こっそりため息を吐く。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ええ、でしょうね」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「ほほう」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「ま、確かにテメェで好き勝手叶えればいいもんなぁ」

[メイン] 和泉 十七夜 : ……自分が一つ、”願い”を果たしたのも、友のためなのだから……

[メイン] ??? : 「おれが主催で他の奴らに殺し合いを行わせ、最後に勝ち残った者。それに願いを叶える権利を与える。ただそれだけだ。おれが願いを叶える手段はない」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「成程」

[メイン] 鳩谷こはね : ………私は、確かに……誰かの役に立ちたい、色んな人達の助けになりたい。
そんな願いを、持ってるけど……。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「そうですか───……」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……じゃ、次だ」

[メイン] DIO : 「…………………」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「お前が誰かに加勢しない保証があるか?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まぁ、それだけなら使う意味もないですがぁ…」

[メイン] 鳩谷こはね : ……でも、その"願い"は……殺し合いで叶えるものじゃ、ないから……。

[メイン] ??? : 「それもだ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「おし」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ほほー」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「じゃあ、最後」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……どこの祈りも、願いの対価は呪われている物なのだな」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「なんで俺達なんだ?」

[メイン] ??? : 「ロワロワの実の条件だ。主催は誰か一人を贔屓することは出来ない」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「明らかに雑魚も混じってるんだがよ」

[メイン] バンディット : 「俺達に願いを叶えさせるためにやってるってことか...?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「ぅ……」

[メイン] 弓箭猟虎 : そう、そこです。
なんでわたくし達なんですか…………『雑魚』?

[メイン] DIO : 「確かに私は弱いですが…」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ああ、この場には戦えないものだっているはずだ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「どうせ殺し合うなら、もっと雄々しい英雄まみれでいいだろうが」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「偶然じゃないんです?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「その者たちは逃がしていただきたいものだな」
ちらり、こはねや猟虎を見つつ。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「小粋なつまみもいいんだが、もっと食い出が欲しいんだよ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「人数の確保が前提条件なのかと思ってますが」

[メイン] 弓箭猟虎 : 『雑魚』というのには、自分も入っているのだろうか。
なんだか妙に、少しだけ腹が立った。小粋なつまみ? このわたくしが?

[メイン] ??? : 「そうだな。一度はそういうバトルも開催した」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「へえ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「そりゃ大層被害出そうですね」

[メイン] 鳩谷こはね : 和泉の手を、ぎゅっと握り、そして首を左右に振る。

[メイン] カリン : 「ふむ……」

[メイン] バンディット : 「に...2回目!?アイエエエ狂人!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「‥乗り遅れたか」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……"みんな"で、帰りたいよ」
か細い声で、和泉に。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…」

[メイン] ??? : 「だが、それだけではあまりに刺激が足りない!ただ順当に強い奴が勝つ!それの面白さには限界がある」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「は~」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「1回では、物足りなかったわけですか───」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……む……」
握られたその手に、顔を向き直り。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…成程」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「わかりましたよ酔狂な御仁」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「前回の連中は随分と根性がねえんだな、力量差の一つや十つ気合と根性で弾き返せや」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……そうだな、そうであった方がいい」

[メイン] 弓箭猟虎 : ……は! こはねさんが……いつのまにか和泉さんに……
わ、わたくしも、なんて今そんな事をしたらそれこそ狂人だと思われそうで。
抑えつつ、ヒグマに目を細め続ける。

[メイン] ??? : 「今回はただ強い奴が勝つのではない、弱っちい奴にも勝算がある」

[メイン] バンディット : 「アイ...エエエ...」
主催者の迫力に圧倒される

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……ほぉ?」

[メイン] DIO : 「ふむ……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「先ほどの言葉は取り下げよう。全員で、帰るのだったな」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「いいじゃねえか、聞かせろよ!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「聞かせてもらおーか」

[メイン] 鳩谷こはね : 和泉の言葉に、頷く。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 目を輝かせて答えを待っている

[メイン] 黒崎 コユキ : 「どうなんだか」
この口ぶりだと…

[メイン] 黒崎 コユキ : 死は勘定に入れてるでしょうし

[メイン] ??? : 「支給武器!!!」

「ここに大量のバッグがある!!!おれがロワロワの実の能力で用意したバッグだ!!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : ……先ほどまで震えていたのに、こういった時は頑固強い。
戦う力はないはずなのに、成程、芯が強いではないか。

[メイン] 弓箭猟虎 : ───任務でない以上、心を躍らせる事もなるべく抑えないといけない。
獲物が悶え苦しむさまを見たいわたくしと、親友を生かしたいわたくしという自己矛盾。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……武器……」

[メイン] DIO : 「武器ですか…」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ふむ」
ちらり、と武器を見て。

[メイン] バンディット : 「ぶ...武器!助かったぜ!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「はは~」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「いいねぇ!」

[メイン] カリン : 「刀です!!刀が全てを解決してくれます!!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「武器───これは『全員』に配られるというわけですか」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「なるほどね」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「なんだ、なにがあるんだ教えろや!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…その武器には不利も覆すものがあると」

[メイン] バンディット : さっきから主催者に喧嘩ふっかけてるアブナイやつ!あんなの相手にするには武器は必須!

[メイン] 和泉 十七夜 : ……最も、自分には必要ないものだな。
自分には”これ”がある。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「太古の秘宝か?最先端の虐殺兵器か?なんでもいいさ、こはねでも俺を殺せる武器があるんだろ!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 指にはめられた指輪を握りながらも。

[メイン] 鳩谷こはね : ……人を傷つける道具は……欲しくない……。

[メイン] ??? : 「これさえあればサンシタ共も強者を屠れる!!!そういうギャンブル性が必要なのさ!!!」

「あ、どういうのが入ってるかに関してはこれからメタ的に説明するんでちょっと黙ってね」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「さあ、今すぐ教えてくれよ!」
「わかった」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「ギャンブル…………『ランダム』という事は、『雑魚』が扱いなれてもない鉄製のトランプの束を引き当ててしまう事だって、ありえるわけですよね?」

「わかった」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…っと、ああはい、説明は大事ですしね」

[メイン] 和泉 十七夜 : そう、護身のための力だ、これは。
友を守るための、物……。

[メイン] 継国縁壱 : 「わかった」

[メイン] カリン : 「分かりました!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ……!?わ、わたしは、ファヴさんを……こ、ころす、なんて……」
ファヴの気迫に押され、後半から声が萎んでいき。

[メイン] ムスカ : 「わかった」

[メイン] バンディット : 「へへへへ...願い...願いか!それが叶えば俺みてェなサンシタでも人生一発逆転できる...!」

[メイン] GM : うちは支給品の決定にゾロ目形式を採用しています

[メイン] GM : 具体的に言うと
1d100<=10と一緒に渡したい支給品を雑談で放り投げて
成功した順から渡されます

[メイン] GM : そしてこれはno nameにやってもらいます
別に参加シャンも名前消して投げていいよ

[メイン] GM : そして何回でも放り投げていいんで好きにやってね!
これからスタート!

[メイン] GM : とりあえず11ですね

[メイン] GM : あと一気に振ったやつは無効

[メイン] GM : 1.グリフィン
2.万能地雷グレイモヤ
3.ルウ
4.マギー玉
5.百合
6.蟹
7.拷問台
8.自爆装置
9.クレイジーダイヤモンド
10.赤石入り石仮面
11.メイドインヘブン

[メイン] GM : 揃いました

[メイン] GM : これを順に配るので

[メイン] GM : ファヴニル:グリフィン
DIO:万能地雷グレイモヤ
ムスカ:ルウ
バンディット:マギー玉
和泉十七夜:百合
黒崎コユキ:蟹
弓箭猟虎:拷問台
カリン:自爆装置
鳩谷こはね:クレイジーダイヤモンド
ホワイトグリン子:赤石入り石仮面
縁壱:メイドインヘブン

[メイン] ??? : 「よし、全員に行き渡ったようだな これからお前らを島のいろんなとこに飛ばす その先で中身は見るといい」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「あっはい」

[メイン] DIO : 「分かりました」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「なんか何も持ってない人いますけど」

[メイン] 鳩谷こはね : 「うぅぅ……」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「ああ、ちょい待て」

[メイン] ムスカ : 「ねえ私めっちゃ嫌な予感するんだけど」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───はい……」
そう、返すしかない。
もはや、ゲームは避けられないようだ。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「おい、こはね。こいつは餞別だ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……わかった」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……え?」

[メイン] バンディット : 「と...飛ばす?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「お前が本気で生き抜いたら、俺に返しに来い」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : ポイっと自分の武器を投げ渡す

[メイン] 黒崎 コユキ : 「俺の大事な帽子だ…」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「帽子が武器ってどうなんだよ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「わっ……!?」
慌ててファヴの投げたそれをキャッチし。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ファヴニルくん、中々格好のいい事をいうモノだな」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まぁじゃあ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「お互い上手くやりましょうか」

[メイン] カリン : 「ムスカさん!これ上げます!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「情けねえ雛がよちよちやられてもなぁ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ファヴさん」

[メイン] 鳩谷こはね : 「私は、それでも……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「"戦いませんから"」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……ま、持っておけや」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「みんな、正気!?殺し合いなんてよくないよっ!!!!」

[メイン] カリン : 「私には刀があるので!」

[メイン] バンディット : 「へへへへ....いらねェなら俺が待とうか?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………はい」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「殺し合うかどうかはまあ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…………ふむ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「行った先で」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「生きる事、それは諦めねえのがいいだろう」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……『願い』と聞いて、目を輝かせてた人もいますし護身用でもいいと思いますよ」
そう、こはねにぼそっと呟く。

[メイン] ムスカ : 「常に汚染物質まき散らしてる戦争兵器みたいな女がどの口で語っているのだね!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 意見を変えるつもりはない、か。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……はい……それだけは、曲げません」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……"みんな"で生き残る道を……絶対に、見つけ出します……!!」

[メイン] DIO : 「…………………」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「…ま、がんばりな甘ちゃんよ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「それが、お前の人生を賭けた本気なら」

[メイン] バンディット : 「へっ!いい子ぶりやがって...」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「そう。みんなで生きる道を!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ま」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「必ずできるさ、頑張れよ!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「上手くやりましょうね」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……はい」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「おう!」

[メイン] 鳩谷こはね : 拳を、ぎゅっと握り。

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────私の、"本気"……見せちゃいます……!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「コユキ、俺が行くまで死ぬんじゃねえぞ!テメェには色々貸しがある!」

[メイン] カリン : 「さて!秩序を保つ為に頑張ります!」

[メイン] ??? : 「それではロワロワの実のテレポート能力でお前達を島中に飛ばす。精々、頑張れよ!!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ただ、苦しくなりすぎるのも禁物だぞ」
その握りしめた手に、もう一つ…飴玉を握らせておいて。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「おや、私です~?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「デートは高くつくので」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……キヒッカハハハハハハ!!!」

[メイン] 弓箭猟虎 : こはねさん、なんて健気なのでしょう……!

[メイン] ムスカ : 「ああ……全く!!!」

[メイン] バンディット : 「おおっ!ガンバルゾー!」

[メイン] 鳩谷こはね : 和泉と猟虎の裾をクイッ、と引っ張る。

[メイン] DIO : 「………………」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まーったく」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……む?」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……二人とも……向こうに行く前に、少しだけ……」

[メイン] 継国縁壱 : 「皆」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…おや?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……私、バトルロワイアルとか、よく分かんないから……それに、殺しとかも、絶対にやだから……」

[メイン] バンディット : 「エエ?どうしたってんだ縁壱サン」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「は ははは! はい! なななな なんでしょう!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…何用だろうか?飛ばされるまで時間はあるだろうが……」
ちら、とこはねへと目線を送り。

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「あぁ!?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……だから、だからね……向こうに着いたら、もし場所が、バラバラでも……お互いを見つけて……それでね……」

[メイン] 継国縁壱 : 「……皆、守ってみせる。今度はしくじらん」

[メイン] DIO : 「………………えぇ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…はいはい」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「なら私から忠告しときますけど」

[メイン] バンディット : 「...けっ!」
何も答えず

[メイン] 黒崎 コユキ : 「集まるなら狼煙とかはやめときなさいよ〜?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……一緒にこんなの、何とか、したいの……お願い……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……そうだろうな、君は心優しいのだろうから」
そしてこくり、話の続きを促して。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……殺し合いに……乗らないで、ね……?」
和泉と猟虎、2人の目を相互に見つめ。

[メイン] カリン : 「秩序を……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「む、忠告か…助かる」
ちら、と目線をコユキへと見せたあと。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……元よりしないつもりではあったが」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「狼煙はいいぜ!俺が駆けつけて来るからなぁ!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まーまー、餞別ですよ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ここから先、カードの目は伏せられたまま…」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…嘆願されてはかなわない。”皆”で帰る道を、探すのだな」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「それでも勝負のコツくらいは、ツケておきましょう」

[メイン] 鳩谷こはね : 「うん……!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───わかりました……こはねさん、必ずあなたと和泉さんを見つけて……こんな事、何とかいたしましょう……!」
そう、答えるが『殺し合いに乗らないで』と言われて、一瞬だけ目を逸らす。
バレないように。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……けれど きっかけを与えられたら……『正当防衛』は……しますわ」

[メイン] 弓箭猟虎 : 本当は過剰防衛でもして、襲ってきた相手を追い詰めて追い詰めて
悶え苦しませる。そしてわたくしは───悦を浮かべる。

[メイン] 弓箭猟虎 : それが、わたくし。
けれど、こはねさんと和泉さんは別……! 親友の中の親友ですもの……!

[メイン] 黒崎 コユキ : …さてと

[メイン] 黒崎 コユキ : まあ、まともな勝負になれば良いですが…

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………」
正当防衛、という言葉には、何も返さず。

[メイン] 黒崎 コユキ : 私にいい目が回るのは、よく見て3割か…どれ

[メイン] 和泉 十七夜 : …なら、その願いを叶えらる様に自分も努力しよう。
”友”の願いを、希望を…通してみせるのが、魔法…だからな。

[メイン] 鳩谷こはね : 目を閉じ、『覚悟』を決める。

[メイン] 黒崎 コユキ : まー、なんとかしましょう、なんとかならなければそのときでーす

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……君も深入りしすぎるな」
目を、薄く…猟虎へと向けつつ。

[メイン] DIO : このふざけたゲームを立てた主催者よ。
例え…私のこの身が朽ち果てようとも…意思は受け継がれる

[メイン] 鳩谷こはね :
    ダイヤモンド
こはねの"決意"は、砕けない。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───あっ わわわ わかってます! だから……深入りしないような事が、起こらなければ良いんですけど」

[メイン] バンディット : 願い願い...みんな一緒に帰るだとか、けっ!青臭ぇ!
俺が勝って願いを叶えてやる!

[メイン] 和泉 十七夜 : ……二人とも、別の筋道で…”危なっかしい”わけだ。
ならば、自分が責任を持ち、この腐った筋書きを叩き替えてやらねばならない。

[メイン] 弓箭猟虎 :

───起こらなければ、ですわよ。

[メイン] ??? :

[メイン] GM : 全員、島のそれぞれに転送されました

[メイン] GM : これからタブを好きに作って各所でのRPして構いません

[メイン] GM : 以上っ

[メイン] 鳩谷こはね :  

[メイン] 鳩谷こはね :  

[メイン] 鳩谷こはね :  

[メイン] 鳩谷こはね : そうして私は……私達は、とある孤島に送られました。

[メイン] 鳩谷こはね : そこには、色んな施設があったり、森もあったり……。

[メイン] 鳩谷こはね : それでいて、人は……私達だけしか、いなくて。

[メイン] 鳩谷こはね : 旅行日和だった明るい陽気の中、私は……薄暗い林の中にいました。

[メイン] 鳩谷こはね : 「ぅぅ……」

[メイン] 鳩谷こはね : 晴れた日なのに、木々で空が覆われて、辺り一面影で暗くなっており。

[メイン] 鳩谷こはね : ……一人になってしまったという怖さ、そして……。
殺し合いが、始まってしまったという事実に、足が竦む思いがした。

[メイン] 鳩谷こはね : ─────でも、でも、私は……。

[メイン] 鳩谷こはね : ……止めなくちゃ……戦いを……。
みんなで、笑顔で、おうちに帰るんだもん……!それで、旅行の続き、楽しむんだから……!!

[メイン] 鳩谷こはね : 支給された荷物は特に確認せず、ただひたすら歩き続けていたこはね。

[メイン] 鳩谷こはね : 鳩谷こはねは、運動神経は良くないが……頭も、そこまで冴えていない。

[メイン] 鳩谷こはね : 元気だけが取り柄、といった少女だ。

[メイン] 継国縁壱 : ……ガサ

[メイン] 鳩谷こはね : 「ひっ─────!?」

[メイン] 鳩谷こはね : とっさに、物音の方を見る。

[メイン] 継国縁壱 : 「……私だ、鳩谷」

[メイン] 鳩谷こはね : みんなを信じていた、とは言え……。やっぱり、怖いものは……怖い、から。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ!」

[メイン] 鳩谷こはね : 怯えの表情が、少し和らぎつつも。

[メイン] 鳩谷こはね : 未だ、緊張は隠せず……。

[メイン] 鳩谷こはね : ごくりと、唾を飲みこみ。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……継国、さん……!」

[メイン] 継国縁壱 : 「すまない、驚かせてしまったか」

[メイン] 鳩谷こはね : ─────あの場所での、継国さんの言葉を思い出す。
『……皆、守ってみせる。今度はしくじらん』

[メイン] 鳩谷こはね : ……私は、継国さんを……信じる。

[メイン] 鳩谷こはね : 「だ、大丈夫です!え、えへへ!」

[メイン] 鳩谷こはね : なんとか明るい表情を作り、継国に笑いかける。

[メイン] 鳩谷こはね : 「えっと、えっと、その……!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「継国さんは、その………こ、殺し合いは……?」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」
それを見て微笑みを返し

[メイン] 継国縁壱 : 「無論、皆が生き残る道を探すつもりだ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : パァ、と表情が明るくなり。

[メイン] 鳩谷こはね : 「や……やったぁ!」

[メイン] 鳩谷こはね : ぴょんぴょんと、足場の悪い林の中で跳ね。

[メイン] 鳩谷こはね : 「継国さんがいれば、百人力ですから!えへへ!」

[メイン] 継国縁壱 : 「怪我をするぞ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「へ?─────わぁっ!?」

[メイン] 鳩谷こはね : ずるりと、足を滑らせてしまい。

[メイン] 継国縁壱 : 「言わんこっちゃない」

[メイン] 継国縁壱 : すぐに回り込んで、受け止める

[メイン] 鳩谷こはね : 「痛い!……く、ない……!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ」
継国に受け止められたことに気が付き。

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ、ご、ごめんなさい……!」
すぐに体勢を整え、継国にぺこりとお辞儀。

[メイン] 継国縁壱 : 「構わない。気を付けてくれ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……はい……!」

[メイン] 鳩谷こはね : 継国さんは……やっぱり、優しいなぁ……。

[メイン] 鳩谷こはね : ……私も、誰かの役に立ちたい。

[メイン] 鳩谷こはね : 人の助けになりたい。継国さんみたいに……立派に。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………継国さん!えっと、その、私も!この殺し合い……なんとか逃げる方法、探したいと思ってるんです!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……お力を、貸してくれませんでしょうか……!!」

[メイン] 継国縁壱 : 「勿論だ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「ありがとうございます!!」

[メイン] 鳩谷こはね : にっこりと、それはそれ嬉しそうな笑みを見せ。

[メイン] 鳩谷こはね : 「えっと、えっと……!じゃあ、じゃあ……」

[メイン] 鳩谷こはね : わたわたとしながら。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………ここから、どうすればいいんでしょうか……!?」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 鳩谷こはね : 特に打開策も思いついていなかったこはね。

[メイン] 継国縁壱 : 「……とりあえず、鞄の中を確認しよう」

[メイン] 鳩谷こはね : 「かばん」

[メイン] 鳩谷こはね : オウム返しした後、手に持っているそれに目をやり。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ!か、確認するの忘れてました……!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 慌てて鞄を開き─────。

[メイン] 鳩谷こはね : ………武器。

[メイン] 鳩谷こはね : ごくりと、喉を鳴らし。

[メイン] 鳩谷こはね : "武器"の入った袋を開けると─────。

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………」

[メイン] 鳩谷こはね : 「?」

[メイン] 鳩谷こはね : そこにあったのは、1枚のDISCだった。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……これが、えっと、武器……ですか……?」

[メイン] 鳩谷こはね : 継国の方を向き、首を傾げる。

[メイン] 継国縁壱 : 「……」
同じく、鞄を開けると

[メイン] 継国縁壱 : 同様の、DISC

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「お揃い!」

[メイン] 鳩谷こはね : 何故かはしゃぐこはね。

[メイン] 継国縁壱 : 「これは……どう使うのか」

[メイン] 鳩谷こはね : 「むむむ……これが武器……もしかして、手裏剣みたいに使う、とかですかね……?」

[メイン] 鳩谷こはね : 取り出したDISCを眺め、うーんうーんと悩む。

[メイン] 継国縁壱 : 「……そうしたところで切れ味があるようにも思えんが」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……で、ですよねー」

[メイン] 鳩谷こはね : ……切れ味、ちょ、ちょっと、それを想像しちゃうと……怖いけど……。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……うーん…… ……ん?」

[メイン] 鳩谷こはね : 鞄の中を見ると、1枚の紙が入っており。

[メイン] 鳩谷こはね : 「継国さん継国さん!これ!」

[メイン] 継国縁壱 : 「む」

[メイン] 鳩谷こはね : そのメモを取り出し、内容を見せる。

[メイン] 鳩谷こはね : 『─────頭に入れろ。』

[メイン] 鳩谷こはね : 「頭に入れろ、だそうです!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……………」

[メイン] 鳩谷こはね : 「?」

[メイン] 鳩谷こはね : アホ顔になるこはね。

[メイン] 継国縁壱 : 「……頭?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ぴこ~ん!もしや……これを!」
そう言い、DISCをおもむろに頭に近づけると……。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ひぃんっ!?」

[メイン] 鳩谷こはね : すぅ……と、こはねの中に入っていく。滑らかに。

[メイン] 鳩谷こはね : 「──────────」

[メイン] 鳩谷こはね : ─────こはねの頭の中に過る、そのDISCの持ち主の"記憶"。

[メイン] 継国縁壱 : 「……大丈夫か?」

[メイン]   : 『オレがこの町とおふくろを守りますよ、この人の代わりに…どんなことが起ころうと…』

[メイン]   : 『こーいうのってよ、イチバンムカつんだよなあー。自分では直接手をくださず、他人を利用してやるっつーかよォー。政治の黒幕っつかーよォー。最高にブチのめしたいと思うぜッ!』

[メイン]   : 『グレートですよ、こいつはァ』

[メイン]   : 『オレのクレイジー・ダイヤモンドは破壊したものを治せるっつーのを、忘れっぽいならよォー…メモっておけよなぁー几帳面によぉー』

[メイン] 鳩谷こはね :  

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……はっ!?」

[メイン] 継国縁壱 : 「!」

[メイン] 鳩谷こはね : 心配する継国の方を見て。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ、あれ?私……?今、何を……?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……夢……?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「私じゃない、誰かの……男の人の、夢……?」

[メイン] 鳩谷こはね : そう呟きながら、自分の手のひらを見つめ。

[メイン] 継国縁壱 : 「……今の一瞬で夢を」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………はい」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………」

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────『クレイジーダイヤモンド』……」

[メイン] 鳩谷こはね : そう、ぽつりと漏らすと。

[メイン] クレイジーダイヤモンド :  

[メイン] クレイジーダイヤモンド : ドォンッ。

[メイン] クレイジーダイヤモンド :  

[メイン] 継国縁壱 : 「!」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : こはねの背後に、『ソレ』が立つ。

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────えぇえっ!?!」

[メイン] 鳩谷こはね : 後ろに現れた気配に気が付き、飛び跳ねる。

[メイン] 継国縁壱 : 継国縁壱の超人的感覚は、はっきりとそのエネルギーを認識する

[メイン] 継国縁壱 : 「……驚いた」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : "ソレ"は─────殺意も、敵意を見せない。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : こはねにも、縁壱にも危害を加える様子は、一切無い。

[メイン] 鳩谷こはね : 「こ、こここ、これって、なんですか!?!?」

[メイン] 鳩谷こはね : 困惑するこはね。だが─────。
─────不思議にも、"覚え"は、ある。

[メイン] 継国縁壱 : 「なるほど」

[メイン] 継国縁壱 : 「精神力の塊、か?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「精神力の……塊………」

[メイン] 鳩谷こはね : その言葉に、こはねは確かに、確固たる納得を覚えた。

[メイン] 鳩谷こはね : 『奇妙』な追憶体験が、こはねに納得を齎した。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………継国さん……私、これ……」

[メイン] 継国縁壱 : 「ああ」

[メイン] 鳩谷こはね :
   ・・・・
「……使えそうな気が……するんです」

[メイン] 継国縁壱 : 「……そうだろうな」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……わ、わかるんですか?継国さんも……!」

[メイン] 鳩谷こはね : そうして、継国の手にある、継国のDISCを見て。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………もしかして、それも……?」

[メイン] 継国縁壱 : 「……試してみよう」

[メイン] 鳩谷こはね : 「が、頑張ってください!」

[メイン] 継国縁壱 : 継国縁壱の頭部にヤバいDISCがIN!

[メイン] 鳩谷こはね : こはねは、チアガール。
"応援"に、自分の生きる意味を見出している。

[メイン] 鳩谷こはね : 「ふ、ふぁいとー……おー!」

[メイン] 鳩谷こはね : どきどきと、その始終を見届ける。

[メイン] 継国縁壱 : ……

[メイン] 継国縁壱 : 『覚悟できたものは幸福である』

[メイン] 継国縁壱 : 『今の私はこうしてDISCに身を封じている』

[メイン] 継国縁壱 : 『……お前が見せろ。彼に、天国を』

[メイン]   :

[メイン] 継国縁壱 : 「……『メイドインヘブン』か」

[メイン] 継国縁壱 : 「天国など本当にあるのだろうか」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……天、国……」

[メイン] 鳩谷こはね : 継国の漏らした言葉の真意は、こはねには分からない、それでも……。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……私は、あってもいい……と思います!」

[メイン] 鳩谷こはね : こはねなりの答えを、紡ぐ。

[メイン] 鳩谷こはね : 「だって、終わりが寂しいだなんて……嫌じゃないですか!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「それだったら……みんなが幸せに過ごせる未来が、この先にあるって考えたら……楽しいじゃないですか!えへへ!」

[メイン] 継国縁壱 : 「そうだな」

[メイン] 鳩谷こはね : 尤も─────。
『メイドインヘヴン』の元の持ち主の思い描く『天国』は、こはねの考えるそれとは全く別物ではあるが。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……そ、それで、どうですかね継国さん……!」
ドキドキと。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : 「……………」

[メイン] 継国縁壱 : 「私は天国は分からないが、来世はあると思う」

[メイン] 継国縁壱 : 「……なぜか、そう感じる」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ですね!私も……来世がある方が、楽しい!って思えますから!」

[メイン] 鳩谷こはね : にっこりと、継国に笑いかけ。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………継国さんは、あんまりこう……パワーアーップ!……っていう感じは、しませんか……?」

[メイン] メイド・イン・ヘブン : ヴ ン

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────ッッ!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 突然の出現に驚き、目を見開くが─────。

[メイン] 鳩谷こはね : ─────『クレイジーダイヤモンド』の持ち主の記憶も相まって、ある種の『慣れ』が芽生え。

[メイン] 鳩谷こはね : 「それが……継国さんの……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「──────────『スタンド』……!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 目をキラキラと輝かせながら。

[メイン] 継国縁壱 : 「……厳密には、私のではないのだろう」

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ、そういえばそうですね……!失念しちゃってました……」

[メイン] 鳩谷こはね : そう、このスタンドは、借り物。

[メイン] 鳩谷こはね : 精神力をDISCに眠らせ、一時的にその力を借りているに過ぎない。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……でも、私……この力があれば……きっと……」

[メイン] 継国縁壱 : 「だが、力は力だ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……はい!」

[メイン] 継国縁壱 : 「それ以上でもそれ以下でもない」

[メイン] 継国縁壱 : 「……力は、使うものがありようを決める」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……なる、ほど……」

[メイン] 鳩谷こはね : 継国さんの言葉には、"重み"がある。こはねはそう感じざるを得なかった。

[メイン] 鳩谷こはね : 例え強力な能力を得たとしても、その力に溺れ
自己の戒めを怠れば─────。

[メイン] 鳩谷こはね : ─────その者には、やがて死が訪れる。

[メイン] 鳩谷こはね : そうした『生き恥』を晒さないように、力を得た者は、認識しないとならない。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……使う人次第……ですね!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「師匠!」

[メイン] 継国縁壱 : 「師…?」

[メイン] 鳩谷こはね : 勝手に、継国を師匠と呼ぶ。

[メイン] 鳩谷こはね : 「はい!師匠です!」
キラキラとした視線を送り。

[メイン] 継国縁壱 : 「…そうか」

[メイン] 鳩谷こはね : ………あ、あれ……?

[メイン] 鳩谷こはね : 「……お、怒らせちゃいました……?」オロオロ

[メイン] 継国縁壱 : それに、笑顔を返して

[メイン] 継国縁壱 : 「……言われ慣れていなかっただけだ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「! えへ、えへへ」

[メイン] 鳩谷こはね : 怒っていないようで、ホッとし、笑みを漏らす。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……それでは、師匠!」
ビシッ!と敬礼ポーズを取り。

[メイン] 鳩谷こはね : 「一緒に、この戦いを……終わらせちゃいましょう!!」

[メイン] 鳩谷こはね : ─────誰一人として、死人は出さない。悲しい想いもさせない。
涙も、一滴も溢させない。

[メイン] 鳩谷こはね : こはねの、『覚悟』だ。

[メイン] 継国縁壱 : 「……ああ」

[メイン] 継国縁壱 : 「行こう」

[メイン] 継国縁壱 :

[メイン] 和泉 十七夜 : ────ざく、ざくと。

[メイン] 和泉 十七夜 : 草木をかき分け。
まずは行動。合流も説得も、動かなくては始まらない。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「ん……もしこんな状況でなければ……こはねさんと、和泉さんと、優雅にピクニックと洒落こみたかったですわ……」
と、間をなくさないようにボソっ、と呟きながら。
わずかに伸びをしたり。腕を曲げたりを繰り返し。和泉さんの後ろから付いていく。

[メイン] 弓箭猟虎 : 伸びをする度、腕を曲げる度。
仕込まれた狙撃銃は組み立てられ、分解されを繰り返す。
『問題は無い』

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ピクニック、か…悪くなさそうだな。今日みたいないい天気であれば、きっとこはね君も喜ぶだろう」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「!! そ、そうですわよね……! ピクニック……! わ、わたくしサンドイッチを持っていきますわ! あ、あと良い銘柄の紅茶も……!」

[メイン] 和泉 十七夜 : ……そのためにも、早く合流したいものだ。
彼女は”非力”だ、思想は立派でもその熱に自らが焦がれてないといいが…。

[メイン]   : ……きゅうぃぃぃ……

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : そう、ふと思考していたところ。

[メイン]   : 機械の駆動音のようなものが小さく響く。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………ッ!」

[メイン] 弓箭猟虎 : ───チェーンソー。
その音だと、瞬時に気づく。

[メイン] 機械鋸の死運び : ぎゅうぃっ……ギュウィイイイイイイイイインン!!!!!!!!!!!!

[メイン] 弓箭猟虎 :

運ばれてきたのは───『死』

[メイン] 弓箭猟虎 : 「っっ!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 気配、なんてものではない。
明らかに────

[メイン] 機械鋸の死運び : 森の奥から巨漢が現れる。

[メイン] 和泉 十七夜 : ”殺意”。

[メイン] 機械鋸の死運び : その巨漢ですらやや身に余る大鋸を振りかざし。
邪魔な木々をなぎ倒す。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……くっ、早速……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………何?」

[メイン] 弓箭猟虎 : 明らかに、常人の比ではない。
何らかの改造を施された───戦闘兵器。
……けれど、あの人……顔はよく見た事ありますわ。

[メイン] 和泉 十七夜 : ちら、とその巨漢へと目を送るが。
”友でもない、見知らぬ誰か”だった。

[メイン] 和泉 十七夜 : ……いや、その顔だけはどこかで。
まさか……

[メイン] 弓箭猟虎 : 「そういえば───あの人も旅行についてきてましたよね……」

[メイン] 機械鋸の死運び : 首元からは飛行機の乗務員を示すカードが下がっている。
血に汚れているが。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「が、あ、あ」
「あああああああああああ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…そうだな、乗組員も立派な旅行者だな」

[メイン] 和泉 十七夜 : ………妄言、いや……うめき声……?

[メイン] 機械鋸の死運び : 苦悶に満ちているようにも聞こえる雄たけび。

[メイン] 機械鋸の死運び : それから……突貫。

[メイン] 和泉 十七夜 : ならば、奴の考えていることを…ッ…!?

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……確かに、そうですわね……!」
(さて、ここからどうする。わたくしは───和泉さんの注意はあの、巨漢に向いているといっても。わたくしにも視線を度々送っている)

[メイン] 弓箭猟虎 : 「はっ!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「猟虎君、下がれッ!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 二人の元めがけて、その巨躯を振りかざして疾駆する!

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───ッッ!!」
くうっ、チェーンソーを持ってるだけあって『リーチ』もある
回避すらも演技で済ませたかったけど、そうはいってられない。

[メイン] 和泉 十七夜 : 危険は、確かに……”二人”へと。
猟虎へと視線を送っていたのが、むしろ命取り。

[メイン] 和泉 十七夜 : 『変身』する隙もなく、ならば────

[メイン] 機械鋸の死運び : 揺れる。フォームも何もない獣のごとき疾走。

[メイン] 和泉 十七夜 : 猟虎の目の前へと躍り出、注目をこちらに向けようと。

[メイン] 和泉 十七夜 : ……話も通じない、化け物か……!?

[メイン] 弓箭猟虎 : 自分は、必死に。
───チェーンソーの間合いから完全に逃れるように疾駆。
と、思った瞬間。和泉さんが───わたくしの前にッ!?

[メイン] 弓箭猟虎 : 「和泉さん───!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 前に躍り出たのを見止め──

[メイン] 機械鋸の死運び : 「あ、イイィアアッ!!!」

[メイン] 機械鋸の死運び : いよいよ迫ったそのチェンソーを大きく横に振り回す。
しかし接近は予想外だったか、あまり力は入っていない。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「来い!軟弱な刃では、我が身も断ち切れんだろうさ!」
ぐっと、その巨体を見据える様に────

[メイン] 弓箭猟虎 : (和泉さん……!! 何を考え───やめっ、和泉さんが死…………!!!)

[メイン]   : 「日の呼吸」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「!!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 「キィアアア──!?」
獲物をしとめる歓喜の叫び──!?

[メイン] 継国縁壱 : 「壱の型」

[メイン] 継国縁壱 : 「円舞」

[メイン] 和泉 十七夜 : 口ではそう言いつつ、目は閉じたまま、来るであろう衝撃に備えようとするも。

[メイン] 和泉 十七夜 : 刃は、届かない。

[メイン] 継国縁壱 : 腕を、斬り飛ばす

[メイン] 機械鋸の死運び : 「ッッッ!!!!!!!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「──────────和泉ちゃん!!弓箭ちゃん!!!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 唐突に分かたれた左腕。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「くっ…な、ッ……あれは、縁壱君に……」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───縁壱さん……!!!」
その、剣戟を目の当たりにするのは初めてだ。噂以上。
そして、縁壱さんの真後ろから覗くのは───

[メイン] 鳩谷こはね : そうして後方から、聞きなれた、あどけない少女の声。

[メイン] 機械鋸の死運び : 更に撃ち込まれた斬撃。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……こはね君!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「こ こはねさん……!!! こはねさん!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「はぁ……!はぁ……!2人とも、大丈夫……みたい、だね……!はぁ……はぁ……」

[メイン] 機械鋸の死運び : バランスを完全に崩し、大きく後ろによろめく。
……右腕で鋸を掴みながら。

[メイン] 和泉 十七夜 : 燃えるような、光るようなその太刀筋。
それと共に現れた、”友”の姿に歓喜の声を上げ。

[メイン] 鳩谷こはね : そうして、師匠の斬撃を見守り。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「よかった……こはねさん……」

[メイン] 機械鋸の死運び : 「ッッッ!!?? ッッッッッ!!!!?????????」

[メイン] 鳩谷こはね : 膝に手をつき、肩で息をしながら。自分の汗を拭う。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ああ、無事だ…そちらも怪我がないようで何よりだ…」

[メイン] 鳩谷こはね : ……2人が無事で、本当に良かった……それに─────。

[メイン] 弓箭猟虎 : (……!? なに、この反応は……腕を切り落とされて痛がってるんじゃない)

[メイン] 和泉 十七夜 : ふう、と一安心。
とはいえ……ここまで無傷で切り抜けられたのは……

[メイン] 弓箭猟虎 : (突然、腕がなくなって 驚いてるようにも見え───)

[メイン] 鳩谷こはね : ─────巨漢を、見つめる。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「…………」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………あの!!」

[メイン] 継国縁壱 : 「……すまない。窮地を、遅くなった」

[メイン] 和泉 十七夜 : ちら、と緑壱と巨体へと視線を移し。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……戦いを、止めてください!!」
機械鋸の死運びに、懇願するように。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「こ、こはねさん! 駄目! コイツ───」

[メイン] 鳩谷こはね : 「もし、戦うのを止めてくれましたら……腕!私が……治しちゃいます!」

[メイン] 機械鋸の死運び : よろめき、後ろに下がった後。
少し戸惑っていたようにも見えたが。
今は何故か落ち着いてるようだった。
集まった4人を見て。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…助けてもらったのだ、それだけで十分だ!」
と返しつつ。

[メイン] 鳩谷こはね : そう言い、不用心にも機械鋸の死運びへ、歩を進めて行く。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………こはね君…」

[メイン] 弓箭猟虎 : 思わず、咄嗟に『素』が出てしまったが。
巨漢は、落ち着いているようにも見え。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「…………」
こはねを見下ろす。

[メイン] 機械鋸の死運び : 鋸を持つ腕を下ろし、ずいずいと近づく。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───よかった」

[メイン] 和泉 十七夜 : ……こはねのそれは”戦いたくない”、その表れで。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………」

[メイン] 鳩谷こはね : 機械鋸の死運びを、見上げる。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「…………」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……」
静かに見守る。

[メイン] 継国縁壱 : 「……こいつ」

[メイン] 機械鋸の死運び : 顔は見えないが。

[メイン] 機械鋸の死運び : 確かに笑った。

[メイン] 鳩谷こはね : "力"を手にしたと言えど─────。
─────怖いものは、怖い。

[メイン] 機械鋸の死運び : ……ギュウィイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!

[メイン] 弓箭猟虎 : (こはねさんの『治す』とは何なのか、それはわからないが。なぜか説得力があり、見守ろうと)

[メイン] 機械鋸の死運び : 「オアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 足は、がくがく震える。でも、それでも助けたくて─────。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────────へ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「────!」

[メイン] 鳩谷こはね : 心が通じ合った、そう思ったのに。

[メイン] 機械鋸の死運び : 鋸を振り上げ、無防備に迫った”獲物”に。

[メイン] 機械鋸の死運び : 無造作に叩きつける。

[メイン] 鳩谷こはね : 「ひぁっ─────!?」

[メイン] 鳩谷こはね : 判断が間に合わない。『スタンド』を手に入れたとは言え。
こはねは、"ただの少女"。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「こはねさんっっっ!!!!」
わたしは、咄嗟に───和泉さんにも、縁壱さんにも気づかれないよう
真後ろに飛び、腕を思いっきり伸ばし───……

[メイン] 和泉 十七夜 : ……くッ…!判断ミス、か!
先ほど見合い、圧倒的な殺意を向けてきたというのに────

[メイン]   : 音のない弾丸を飛ばす。

[メイン] 継国縁壱 : 「!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 体重と重力を味方につけた一撃は単純だが最も威力が大きい。
まともに受ければ質量だけで命すら──

[メイン] 継国縁壱 : 素早く右へと展開

[メイン] 和泉 十七夜 : その弾丸には、気づかず。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「っ、あぁ───!」
弾丸を発射してコンマ数秒後。私はまるで驚き飛び退いた猫のような演技を取る。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「!!!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 弾丸が肩の筋肉に突き刺さる。

[メイン] 機械鋸の死運び : それは確実な硬直を生む。

[メイン] 鳩谷こはね : 「ぁ……ぁぁ………」
腰を抜かし、その場で尻餅をついてしまう。

[メイン] 和泉 十七夜 : ………!
何があったかわからないが、ひるんだ…!?なら!

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…さて、しつけが必要なようだ」
きらり、と指輪が光り────

[メイン] 鳩谷こはね : 「………ハァ……ハァ……ハァ……!!」
激しい動悸。たった今、自分へと向けられた"純粋な殺意"。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「っああ……!! はっ!」
すでに、弾を発射したと同時。もはやそれすらも超える速度で動き始めた縁壱さんを
そして───指輪を光らせる和泉さんを見た。

[メイン] 鳩谷こはね : 今まで、こはねは『優しい世界』で生きてきた。だからこそ……。

[メイン] 和泉 十七夜 : ばちり、と雷が走って。

[メイン] 機械鋸の死運び : 硬直から一度、完全に勢いを失った鋸。

[メイン] 鳩谷こはね : 恐怖した。絶望した。顔が、真っ青に。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「ぐおおおおお……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────ぁ……和泉、ちゃ……」

[メイン] 機械鋸の死運び : 恨めし気に弓箭を睨みつけてから再び鋸を振り上げる。

[メイン] 和泉 十七夜 : ”化け物”の前にいる、こはねの前に今度こそ躍り出る。
────助けるために!

[メイン] 弓箭猟虎 : 「和泉、さん───!」
初めて見た、和泉さんの…………輝かしい、更に『純潔』と『威厳』を感じさせる姿。

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 希望を叶える存在、魔法少女と成る。

[メイン] 継国縁壱 : 素早くどこにでも行けるように

[メイン] 機械鋸の死運び : 「……ッッ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……来い!」
鞭をしならせ、その鋸を捕らえ────

[メイン] 機械鋸の死運び : 「ッ!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : その振り上げたい勢いを、むしろ生かすように。

[メイン] 和泉 十七夜 : ぐるり、鞭でとらえた鋸を巨体へと、振り回す。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「ッッッ!!!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 「オォオオオッ、オッ」

[メイン] 機械鋸の死運び : 鈍い刃に襲われれば筋肉の鎧も意味が……

[メイン] 機械鋸の死運び : ある。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「こはね君、猟虎君、動けるのであれば下がった方がいい…!」

[メイン] 弓箭猟虎 : ───あの巨大な鋸が、三日月を描くかのように振るわれると。
その、筋肉に───が、これは……!

[メイン] 鳩谷こはね : 「………ぁ……う……うん……!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 受けた鋸をわざと深く食い込ませ、筋肉を隆起させる。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「! はい! ───! こはねさんっっ……!」
だが、こはねさんとは距離が離れている───お願い……!

[メイン] 鳩谷こはね : 和泉の声に反応し、何とか立ち上がり、その場から離れようとする。
……悔しさを、胸に。

[メイン] 機械鋸の死運び : 肉が鋸に擦られるのも構わず鋸を止める。

[メイン] 和泉 十七夜 : 魔法少女は、『非日常』の存在。
殺意にひるむことさえあれど、”化け物”と対峙する経験は、ある。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……! うん!弓箭ちゃん……!」
弓箭のいるもとへ、走る。

[メイン] 継国縁壱 : ……瞬時にこはねを回収する

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……何ッ!」
このままだと、肉に鞭が巻き込まれる…!

[メイン] 鳩谷こはね : ……力は、使う者次第。さっき、そう師匠に言われたばかりなのに……。

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ……師、匠……」

[メイン] 鳩谷こはね : しょぼくれた声で。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「…………」

[メイン] 和泉 十七夜 : 瞬間、鞭をしならせ、回収する。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───! 縁壱さんっ!」
こはねさんを、あんなに迅速に……!! それに師匠呼び……!!?
ああ、いつのまにあんなに進展が……! うらやましいですわ……なんて考えてる暇はない。

[メイン] 和泉 十七夜 : ……コイツ…ただ力押し、というわけではない…!

[メイン] 機械鋸の死運び : 鋸を手に回収。

[メイン] 鳩谷こはね : ……結局私は……強い力があっても……助けることが、できなかった。
2人のピンチを助けたかったのに……私は、私は……足を、引っ張っちゃった……。

[メイン] 継国縁壱 : 「……まずいな」

「彼女に任せきりできる状況じゃない」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………え」

[メイン] 鳩谷こはね : 後ろを振り向き、和泉の苦戦を目にする。

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ……い、和泉ちゃん……!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ッ…」
一度は捉えられても、次全力で向かわれたら、捉えられるかどうか…

[メイン] 機械鋸の死運び : 血を流しすぎたのか体は引きずるように動かしている。
しかし戦意は潰えない。

[メイン] 弓箭猟虎 : っっ……筋肉という鎧をフルに活かしている。無駄ではない。
自分自身の強大な力すらも、無理やり阻むことができるというのは
自分の毒で死なないフグも同然。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「が、あっ」

[メイン] 鳩谷こはね : 拳を、ぎゅっと握り締める。
……私は…私、は………!!

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…ああ、なんだ!」
前は見据えたまま、声をかける。

[メイン] 機械鋸の死運び : ……鞭に捕らえられるより先に、その射程に入ればいいのだ。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「─────な」

[メイン] 継国縁壱 : 「……間に合わない」

[メイン] 鳩谷こはね : 「──────────『クレイジー・ダイヤモンド』ッッッ!!!」

[メイン] 機械鋸の死運び : 鞭に囚われないように滅茶苦茶に鋸を振り回しながら、その巨体が三度突進する!

[メイン] 継国縁壱 : ……本当にそうか?

[メイン] クレイジーダイヤモンド : ズォンッッッ。

[メイン] 和泉 十七夜 : 暴れるように、突貫する巨体────

[メイン] 継国縁壱 : 私はこれほどまでの力がありながらまた、しくじるのか?

[メイン] 機械鋸の死運び : 「ッッッ!!!???」

[メイン] 和泉 十七夜 : しかし、それが迫ることなく。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : こはねの背後に現れる、人型のエネルギー体。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───!!?」
こはねさんの『傍』に突如、現れたそれにわたくしは───驚いた。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……!?」

[メイン] 機械鋸の死運び : その圧倒的な気配に一度こはねの方を見るも。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : こはねの傍を離れ、そして─────和泉の前へ。
そして、機械鋸の死運びの間合いへ立ち入り……。

[メイン] 和泉 十七夜 : ぶわり、と。
髪が揺れる、この得体のわからない”力”は…?

[メイン] 弓箭猟虎 : こはねさんが、『超能力』を……!!?
いや、ううん、これはもっと違う何か───そう感じた。
もっと得たいの知れない、何か。

[メイン] 鳩谷こはね : 機械鋸の死運びを─────キッ、と睨みつけ。

[メイン] 継国縁壱 : いや。

[メイン] 機械鋸の死運び : 関係ないと言わんばかりに和泉の体に向き直……!?

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……これは…もしや、こはね君の…!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「どらぁあっ!!!」

[メイン] 継国縁壱 : しくじらないだけの力を今、持っている

[メイン] クレイジーダイヤモンド : コンクリートであれば容易く破壊を可能とする。
拳による一撃。

[メイン] 和泉 十七夜 : 自分の前に立つ、”傍らに立つもの”へと視線を移す。

[メイン] 継国縁壱 : 「『メイドインヘブン』」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : 機械鋸の死運びの鳩尾へ目掛け、それは鋭く─────ッッ!!

[メイン] 機械鋸の死運び : 本能からか、咄嗟に鋸で受けた。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : 「………ッ!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「くぅぅ………!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : これは…魔法…
しかし、この能力は、”魔力”を感じない────?

[メイン] 機械鋸の死運び : 砕け散る鋸、吹き飛ばされる体。

[メイン] 弓箭猟虎 : ───ハッ!?

気づけば、縁壱さんの『傍』にも『立つ』……得体のしれない何か。

[メイン] 鳩谷こはね : クレイジー・ダイヤモンドから伝わる、エネルギーのぶつかり合いの衝撃。
拳が、じんじんと痛む。

[メイン] 継国縁壱 : 「時よ加速しろ」

[メイン] 鳩谷こはね : クレイジー・ダイヤモンドと、こはねは一心同体。一蓮托生。

[メイン] 継国縁壱 : 瞬間。自らの限界すら超えた速度が継国縁壱を動かす

[メイン] 機械鋸の死運び : 鋸を通して骨が折れる感触も伝わったことだろう。
だが未だに健在である。
全身から血を垂れ流し、それでも戦意は尽きていない。

[メイン] 鳩谷こはね : 「はぁ……はぁ……!」
こはねの"精神性"に依存する"ソレ"は、元の持ち主ほどのパワーを発揮し切れていないとは言え─────。

[メイン] 和泉 十七夜 : 魔女でも魔法少女でもない、”力”。
それをこはね君は見に付けている……?

[メイン] 弓箭猟虎 : 「ハッ……!」
今までのこはねさんとは思えない。否、こはるさんに足りなかった力が備わって……こはねさんが『フル』に活かされている……!

[メイン] 鳩谷こはね : ─────和泉ちゃんと、あのおっきなおじさんとを、離すことができた……と思う……!!

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………ッ、助かった…!」

[メイン] 継国縁壱 : 次の瞬間

[メイン] 鳩谷こはね : 「………っ!!」
ビュン、と加速する"何か"。
自分を庇ってくれた師匠の気配が背後から消えており─────。

[メイン] 弓箭猟虎 : けれど、わたくしも───このまま見ているわけにはいかない。
再び、華奢な腕を伸ばし。
炭酸ガスの圧縮を用いる。刹那、その弾丸は───何故か

[メイン] 和泉 十七夜 : 十七夜は、先ほどの間合いに囚われておらず。
巨体と一歩離れた状態で。

[メイン] 鳩谷こはね : ……師匠……!!

[メイン] 弓箭猟虎 : 0秒に近いと言っても過言ではない速度で飛び。

[メイン] 継国縁壱 : 継国縁壱は、既に刀を振るった姿で
その怪物の背後に立っていた

[メイン] 弓箭猟虎 : 『ヤツ』の両目へと着弾しようとする。

[メイン] 機械鋸の死運び : 継国の様子には気づかない様子。

[メイン] 弓箭猟虎 : (な、なぜ……!!? 弾丸がこんなに速く……!! それに、っ!? 縁壱さんも……!)

[メイン] 機械鋸の死運び : 自分はまだ戦えるのだ、最も脅威なものから倒そう。

[メイン] 機械鋸の死運び : そうしてこはるの方へとずるずると走り出そうと……

[メイン] 鳩谷こはね : 「………!!」

[メイン] 機械鋸の死運び : した、その上半身が切れて落ちた。

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────あ……」

[メイン] 和泉 十七夜 : ────。
間合いを取るために取った一歩が、とても速く。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……!」

[メイン] 鳩谷こはね : その光景を、ただ茫然と見ていた。

[メイン] 機械鋸の死運び : 下半身だけがふらふらと歩いていこうとして、数歩で崩れ落ちる。

[メイン] 和泉 十七夜 : ふわり、とマントをたなびかせ。

[メイン] 継国縁壱 : 「肆ノ型 灼骨炎陽」

[メイン] 和泉 十七夜 : こはねの目に、少しでも入らないように。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───」
巨漢の両目に放った弾丸は、近くの木々が垂らす葉のカーテンを爆ぜさせる。
何故なら、その巨漢は『すでに』切り落とされていたからだ。

[メイン] 鳩谷こはね : 師匠の、一撃。それは……生命を容易く断つものであり。
飛び交う血飛沫が眼前には─────広がらなかった、和泉のマントにより、視界が区切られ。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「…………」
体が分かたれたまま完全に沈黙している。

[メイン] 継国縁壱 : 「……っ」

[メイン] 継国縁壱 : 少しの吐き気を覚え

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…………終わった、か」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………………」

[メイン] 継国縁壱 : 膝を崩す

[メイン] 鳩谷こはね : ─────"みんな"で、生きて帰る。

[メイン] 弓箭猟虎 : 自分は
その血飛沫を、鮮やかとまで思える内臓を見て。
───

一瞬、口角を上げた。

[メイン] 鳩谷こはね : 和泉のマントを押しのけ、地に伏す巨漢のもとへ走り出す。

[メイン] 和泉 十七夜 : ……崩れ落ち行くその肉塊、気持ちが悪いというわけではないが。
…嫌なことに、”慣れて”いる。

[メイン] 鳩谷こはね : 「はぁ……!はぁ……!はぁ……!」

[メイン] 鳩谷こはね : だって、だって、こんなの、こんなの、ダメだもん……!
私も、師匠も、殺し合いはしないって……!

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…だいじょ…っ……!?」
振り向き、二人へと声を掛けようとするが。

[メイン] 鳩谷こはね : それに、師匠が……辛そうで、だから、私、私……!!

[メイン] 鳩谷こはね : 「く……『クレイジー・ダイヤモンド』!!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───あ あああ……!」
けれど、自分は次の瞬間には『見てしまった』風を装い
近くの木に、背をつけてそのまま尻もちをついた。

[メイン] 和泉 十七夜 : 押しのける力に、思わず揺らぐ。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : ソレが現れ、既に死骸となったそれに拳を叩きつける。

[メイン] 継国縁壱 : やってしまった。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : それは、本来であれば

[メイン] 継国縁壱 : 約束を……破ってしまった

[メイン] クレイジーダイヤモンド : "全てを元に戻す"能力。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : 破壊された車や建物は、クレイジーダイヤモンドの一撃により修復される。
それは人体も同じ─────。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……縁壱君も……大丈夫か…?」
そう言いながら、倒れた猟虎へと駆け付け。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : ─────ただし。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : それが、"生きている場合"に限る。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ぁ……あれ……」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「だ 大丈夫───!? こ こはねさんっ……! 何を……!?」
思わず立ち上がり、その瞬間をしかと捉える。

[メイン] 機械鋸の死運び : 「…………」
冷えてきた血を流すのみ。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……『クレイジーダイヤモンド』……!!『クレイジーダイヤモンド』!!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……こはね、君……?」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : ソレは、骸となったそれを殴り続けるも─────。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : ─────何も、起こらない。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「…………───こはね、さん?」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : "死"は、"終わり"なのだ。

[メイン] 和泉 十七夜 : 何度も、悲痛な声で叫ぶ彼女。
もし、や。”治す”ことを今……しているのであれば。

[メイン] 鳩谷こはね : 「ぁ……あぁぁぁ……そん、な……」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 継国縁壱 : 「こはね」

[メイン] 鳩谷こはね : 師匠と、骸となった巨漢の傍で、こはねは膝を着く。

[メイン] 和泉 十七夜 : 悲痛な叫びは、それが……失敗した、という事なのだろう。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………!……はい……」

[メイン] 弓箭猟虎 : ───なぜ、そんなヤツに……何かしてあげようと

そして悲しめるんですか。そんなことしても、無駄です。
無駄なのに。それに、こはねさんがなぜ、今にも涙を浮かべようとしているのか。

[メイン] 継国縁壱 : 「……失った命は回帰しない」

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────────」

[メイン] 継国縁壱 : 「二度と、戻らない」

[メイン] 和泉 十七夜 : ………こはねは、優しすぎる……
だからこそ、その心が…砕けないか、心配であったのだが。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…………」

[メイン] 鳩谷こはね : 表情が暗くなり、項垂れる。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………だって、そんなの……そんなの……みんな、辛いよ……どう、して……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……その通りだ、緑壱君」

[メイン] 継国縁壱 : 「……身体は、物のようにいかない」

[メイン] 鳩谷こはね : 「この人も……師匠も……みんな、みんな悲しんじゃうだなんて……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……だが」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……自分は、その力に助けられたのも、事実だ」

[メイン] 鳩谷こはね : 地面に広がる、大男の鮮血。それをこはねは、茫然と見つめ続けるしかなかった。

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………和泉、ちゃん……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…その、優しい力でな」
ふわりと揺らぐ、その”何か”に向けて。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「…………」
自分は、こんなに人の為に悲しめるこはねさんを見て。
ズキッ、と心が痛くなる。

茫然と、死んだ巨漢を見つめ続ける───優しいこはねさんが輝かしい。

[メイン] クレイジーダイヤモンド : 「……………………」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ぅ……うぁあぁぁぁ……」

[メイン] 鳩谷こはね : ぽろぽろと涙を溢す。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………」

[メイン] 継国縁壱 : 「……やったのは、私だ」

[メイン] 継国縁壱 : 「また、しくじった」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………師匠……」

[メイン] 和泉 十七夜 : ……歯がゆいばかりだ。
”仲間”を、このような気持ちにさせてしまうだなんて。

[メイン] 鳩谷こはね : ………私が、こんな姿見せちゃったら……みんなが、困っちゃう……。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「縁壱さん───……」
この人も、何かを背負い続けている。何か『黒』い影。
けれど、それすらもわたくしには輝いてみえる。

[メイン] 鳩谷こはね : 師匠は、悲しいのに、もっと、悲しくなっちゃう。

[メイン] 鳩谷こはね : 袖で涙をごしごしと拭き。

[メイン] 和泉 十七夜 : ”しくじった”
その言葉は、自らにも刺さる。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………ごめんなさい……でも、でもでも、師匠のおかげで、私達が助かったのは……あるので……だから、だから……」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 和泉 十七夜 : …自分が強ければ、この不合理も”解体”できたのだろうか。
堂々巡りでも、思考は巡って。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……私……前、向きますっ……!」
その場で立ち上がり、拳をまた、ぎゅっと握り締める。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───わわわ わたくしからしたら……わたくしは和泉さんにも、こはねさんにも、縁壱さんにも助けられました…! だからわたくしだけ何も背負ってません……!」

[メイン] 鳩谷こはね : そうして、骸となった大男に改めて向き合い、目を閉じ、合掌し。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……こはね君…」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「だから 苦しければ……わ、わたくし! 誰かの苦しみを背負える余裕はあります……!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ありがとう、弓箭ちゃんも、和泉ちゃんも……えへへ」

[メイン] 継国縁壱 : 「……また零れていくのか」

[メイン] 和泉 十七夜 : 心を読まなくても分かる。
彼女は、自分が落ち込むことよりも、他人を優先した。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ううん、師匠……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「猟虎くんも……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「次から、"頑張る"……私は、そうします……!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : その明るさが、今は…情けないことに。
頼りになる。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……その、師匠のおかげで、私……色々なことが、学べたので、だから……大丈夫です!」
底抜けの笑顔をなんとか作り、師匠へ向ける。

[メイン] 継国縁壱 : 「そうか……」
少し、悲しげに笑って

[メイン] 鳩谷こはね : 「……私達4人で、生きて帰って、それで……旅行!楽しみましょう!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───はい……!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ああ」

[メイン] 和泉 十七夜 : その笑顔が、今は。
何よりも眩しく。

[メイン] 継国縁壱 : 「……和泉」
少し、小声で、一人にだけ聞こえるように

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……む」
耳は、その言葉を捕らえ。

[メイン] 継国縁壱 : 「……自分が強かったら、と」

[メイン] 継国縁壱 : 「背負い込むのはやめろ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ッ」
思わず、縁壱へと顔を向ける。

[メイン] 継国縁壱 : 「……いくら強くても」

「独りでは、掌の大きさには限界がある」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………」

[メイン] 継国縁壱 : 「……取りこぼして、しまう」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「取り、こぼす……」
掌を見つめ、その先を。

[メイン] 和泉 十七夜 : あの強さを誇る縁壱ですら、”また”と言っていた。
その経験が、あるのだろう。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…そう、だな…その通りだ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…だが、掌の限界まで、手を広げてみる。これも、自分は望んでいる」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…それくらいは、いいだろう?」

[メイン] 和泉 十七夜 : にこ、と…少し笑いかけながら。

[メイン] 継国縁壱 : 「……そうだな」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……助言、有難う。覚えておくよ、しっかりと」

[メイン] 和泉 十七夜 : ……はは、心を見る自分が、逆に見られては世話がない。

[メイン] 和泉 十七夜 : ……もっとしっかりとしないとな。
この不平等、こはね君や猟虎君に味合わせないためにも。
”前を向く”べきだ。

[メイン] 弓箭猟虎 : ───前向きに、それぞれが何かを背負いながらも
また歩み始めようとする中、自然と最後尾になったわたくしは
さきほど、こはねさんが合掌までした『死体』を一瞥した。

[メイン] 弓箭猟虎 : …………

[メイン] 弓箭猟虎 : ───フッ

[メイン] 弓箭猟虎 : フフフッ……!!!

[メイン] 弓箭猟虎 : 駄目……まだ心の中ですら嗤うのも、抑えないと

[メイン] 弓箭猟虎 : ああ───なんて気持ちいい。これでわたくし自身が狩る事ができていたら……どれほどよかったか。

[メイン] 弓箭猟虎 :  

[メイン] 弓箭猟虎 :  

[メイン] 鳩谷こはね :  

[メイン] 鳩谷こはね : ─────そうして、私達は、暗い森の中を抜けて、街に出ました。

[メイン] 鳩谷こはね : 人が住んでいた形跡は各場所で見受けられるけれども、どこももぬけの殻で……。

[メイン] 鳩谷こはね : ……でも、それは、きっと良いこと、なのかな…って、私は思ったり。
だって、こんな……人と人とが傷つけあう場所に、関係無い人が済んでいたら……嫌だから。

[メイン] 鳩谷こはね : 私達は、他に"仲間"を見つけるため、そして……首に付けられている、この機械の首輪の解除方法を探すため。

[メイン] 鳩谷こはね : 街をぶらぶらと歩いていました。

[メイン] 鳩谷こはね : 「うぅぅ~ん……」
工具屋さんが見え、中へ入ってみるも……。

[メイン] 弓箭猟虎 : ───少なくとも、わたくしなんかよりも率先して歩を運ぶこはねさん。
……フフ、この人と友達になれて……幸せですね。わたくしは。

[メイン] 鳩谷こはね : ちんぷんかんぷん。

[メイン] 鳩谷こはね : どれが機械をバラバラにするのに役に立つ道具なのか、分かんないよぅ!

[メイン] 和泉 十七夜 : 二人の近くで歩き、警戒する仕草を見せながらも。

[メイン] 鳩谷こはね : 険しい表情で、店内をぐるぐると見渡していた。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───こはねさん、もしかして……」
自分の首輪を指でなぞって

[メイン] 弓箭猟虎 : 「これを解除する方法を探していますの?」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「ほへ?……う、うん、そう、だよ!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ふむ」
ちらり、とこはねへと目線をやり。

[メイン] 鳩谷こはね : 「だって、これを外せれば……みんなで戦う必要も、無いと思うし!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「!! こはねさん……やっぱりあなたは そ そう! 天使! 天使ですわ!」

[メイン] 鳩谷こはね : どや!と言わんばかりに仁王立ちを決める。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「生憎、自分は工具類には慣れていないからな…」
ぐるりと、見回して。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ほへっ!?て、天使……?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ああ、いい考えであると自分も思う」
そのたたずまいに、なんだかほほえましさを感じてにこりと。

[メイン] 和泉 十七夜 : ……ふむ、天使か…。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「あっ ででで でも! 天使は天使でも その! 天使の輪をつけて空に飛んで行ってしまう方とかじゃなくて!」
あわあわと自分でも言ってる事がわからなくなるほど。

[メイン] 弓箭猟虎 : それに、天使なんて今は縁起でもない。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……可憐で優しい、という事だろうか?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「お、落ち着いて弓箭さん!どうどう!」
宥めるように。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「!! そ そ そうです! 和泉さん! そうですわ! こはねさんは可憐で優しく、かわいくて!、何もかも抱擁してくれるのですわ!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 宥められて、ちょっと顔を赤くしながら。

[メイン] 鳩谷こはね : 「うぇえっ!?」
唐突に可愛いと褒められ、顔が真っ赤になりつつ、困惑状態に。

[メイン] 和泉 十七夜 : 猟虎の言いたい事を、何となく察するように。
『読心』……という事でもないが。

[メイン] 鳩谷こはね : 「え、えっと……えっと!……ありがとう!!……で、いい、のかな……?」
ちらりと、師匠の方を見て。

[メイン] : ─────談笑する群れに、影が近づく。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───!!」

[メイン] : ─────それは、気が付いたら存在していたのか、

[メイン] : ─────それとも、最初から傍にいたのか

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……!」

[メイン] 弓箭猟虎 : な、ななな? えっ───?

[メイン] 鳩谷こはね : 店内へと伸びる影を見て、咄嗟に振り返る。

[メイン] ホー : 耳の尖った、まるでネコ科のような生物…

[メイン] ホー : いや

[メイン] 鳩谷こはね : 心臓がドキン、と跳ねる。
……も、もしかしたら、私達の"仲間"……かもしれない、もんね!
平然、平然を装うもん……!

[メイン] 鳩谷こはね : ………え?

[メイン] 和泉 十七夜 : その影の主を確かめようと、そちらを向いて。

[メイン] ホー : 『怪獣』が

[メイン] 継国縁壱 : 「……これは」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ふむ」

[メイン] ホー : レンチを差し出していた。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……着ぐるみ?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……な、なに……!?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………ほへ?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「おお」

[メイン] 弓箭猟虎 : あまりに非現実的な光景にあっけにとられていると、レンチを差し出され。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「あっ!」

[メイン] 鳩谷こはね : ・ ・ ・ ・ ・。

[メイン] ホー : 「オオ、オオ?」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「ありがと───ございます……?」

[メイン] 和泉 十七夜 : その怪獣、先ほどのこともあり警戒していたが────

[メイン] 弓箭猟虎 : あっ───まさか……わたくしにも、こはねさんや縁壱さんのような……
『何か』が目覚めた……!?

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…もしや、お前は……助けてくれようとしたのか?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「え、えっと、えっと……?」
お礼を言った弓箭ちゃんをちらりと見て、自分も
「……ありがとう、ございます……?」

[メイン] ホー : 「?」と

[メイン] ホー : 首を傾げる。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ふむ。」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……あれ」
念じてみたけど、どうやらわたくしに何かが目覚めたわけでもない
というか、勝手に動いてるから……やっぱり……それに着ぐるみでもなさそうだ。

[メイン] 弓箭猟虎 : じゃあ、これ本当に……『怪獣』ってやつなのでは?

[メイン] 弓箭猟虎 : けれど確かなのは、危害は加えてこない。

[メイン] 和泉 十七夜 : 『読心』。
相手の心を読み取ろうとする。例え人外でも、感情の度合いくらいは……どうだ?

[メイン] ホー : ただ、所在なげに立っている。

[メイン] 鳩谷こはね : 静まり返る店内、静寂が訪れる。

[メイン] 和泉 十七夜 : ぱぁ、と右目についた宝石が光りつつ。

[メイン] ホー : その心の中は、深い悲しみだけに包まれている。

[メイン] ホー : 混沌、混沌、言葉にすら出来ないような。

[メイン] ホー : 悲痛な叫び。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ッ…!? …なるほど、そうか」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………わ……!」
和泉ちゃんの目を見て、少し驚きつつ。視線を再び、訪れてきた怪獣へと目をやり。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「!? ど、どうしたんですか、和泉さん! 何をなさって……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「! 何か分かったの!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : その混沌に、自らの感情が呑み込まれないように────。
慌てて、能力を切り離す。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……その、だな。自分にもこはね君や緑壱君のように”力”が使える」

[メイン] 鳩谷こはね : 「お、おお……!!"力"……!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 黙っていて悪いが、と付け加え。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「えっ───!? そうなんですか!? え えっと えっと! どのような″力″なのでしょう!」

[メイン] 鳩谷こはね : その付け加えに、首を左右に振り。

[メイン] ホー : 興味深げに和泉を眺める。

[メイン] 鳩谷こはね : ニコ、と笑ってみせる。信頼の証。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「それで、彼の心の内を読み取ったが……どうやら、彼は、悲しみに明け暮れているそうだ。」

[メイン] 弓箭猟虎 : ───心の

心の内を読み取った?

[メイン] 鳩谷こはね : 「悲しみ……ふむ、ふむん……」

[メイン] 鳩谷こはね : 腕を組み、うんうんと頷き。

[メイン] 鳩谷こはね : 「じゃあ……私達と、お友達になりたい!……のかな?」

[メイン] 和泉 十七夜 : …………。

[メイン] ホー : 付けられている首輪をちょん、ちょんと指さす。

[メイン] 弓箭猟虎 : え───

わたくしは、こはねさんのように
腕を組み、頷く間もなく。動揺した。

[メイン] 鳩谷こはね : 「ふむん」
ホーが指差す首輪を見て。

[メイン] 和泉 十七夜 : ふふ、こはね君には励まされてばかりだな。

[メイン] 鳩谷こはね : 「これを外したい、のかな?」

[メイン] 鳩谷こはね : 同じように、自分も付けられている首輪を指差し。

[メイン] ホー : その問いに答えるように、悲しい鳴き声をあげる。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……? ああ、友には使う気はないから安心してくれて大丈夫だぞ?」
固まる猟虎の”心”をわかっていないように、あっけらかんと。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……ぁ ああ……! ……首輪を外したい、って事ですわね……!」
和泉の『心の内を読み取れる』という言葉に、動揺する事がどういう意味となるか
すぐに察し、ホーの悲しい鳴き声が耳朶に触れて、ホーの方を見る。

[メイン] 鳩谷こはね : その鳴き声に、同情の念を抱き。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「あ い、いえ! お気になさらず……あ、ああ……かわいそうですわ……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……じゃあ、やっぱり私達、仲間だよ!」

[メイン] 鳩谷こはね : ホーに、ニッコリと笑ってみせる。

[メイン] 鳩谷こはね : 「私達もね!これ、外す方法探してたんだ!えっと、キミも一緒に、どう、かな?」

[メイン] ホー : もう一度、鳴き声をあげる。

[メイン] 鳩谷こはね : 「私達と一緒に、この首輪を外す方法を探して……それで、それで……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「"みんな"で、生きて帰るの!」

[メイン] ホー : ─────その声に、何かが反応したようで。

[メイン] 和泉 十七夜 : 特になんとなしに流されたので、続けることもなく。
……友は、”信頼”してこそだものな。

[メイン] 和泉 十七夜 : こく、と小さくこはねに頷き。

[メイン] 鳩谷こはね : えへへ、と和泉にも笑ってみせて。

[メイン] ホー : 両腕をあげて、喜ぶように。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───こ こはねさんの言う通りですわ、あなたもご一緒に……『脱出』いたしましょう!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「わ~~~い!!ナイストゥーミーチュー!!」
ホーと一緒になって喜び、同じように万歳をする。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…彼もきっと、この爆弾を付けられて悲しんでいたのだろう。勿論自分たちは歓迎するぞ」
にこり、と。
笑って見せて。

[メイン] ホー : 周りを見渡して、耳がピクピクと震える。

[メイン] 継国縁壱 : 「……!」

[メイン]   : そこに

[メイン] うちはマダラ(1) : 鎧武者が

[メイン] うちはマダラ(1) : 降り立った

[メイン] 鳩谷こはね : 「………?どうしたの?」
ホーの様子を見て。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───ハッ!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……これは」

[メイン] 継国縁壱 : 「……忍びか」

[メイン] 鳩谷こはね : ぞわりと、背筋が凍るような視線。

[メイン] ホー : それは紛れもない悪意。

[メイン] 鳩谷こはね : 悪寒。そのもの。

[メイン] ホー : 悲しみを助長するもの。

[メイン] 和泉 十七夜 : 緑壱の様子、そして…間違うはずのない、圧倒的な”圧”。

[メイン] うちはマダラ(1) : 「名答」

[メイン] 鳩谷こはね : こはねの体が、硬直する。

[メイン] うちはマダラ(1) : 「そこな侍、名を名乗れ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ……だ、だ、れ……」
掠れた声で、なんとか首を動かし
そこへ立つ、忍びの方へ向き。

[メイン] 弓箭猟虎 : ───思わず、背筋が凍り付いた。
これは『暗部の人間』としての、危険信号。

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 継国縁壱 : 「継国縁壱」

[メイン] ホー : 少し前に出て、かばうように。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……また、か…」
その圧に、ぞわりと背筋が逆立つが。

[メイン] うちはマダラ(1) : 「縁壱」

[メイン] うちはマダラ(1) : 「まずは、その名を記憶しておこう」

[メイン] 鳩谷こはね : 「ぁ……」
出会ったばかりの怪獣さんに守られ、心が通じ合った喜びの感情がまた芽生え。
それと同時に、このままじゃ……だめ……!と、心の中で決意し。

[メイン] うちはマダラ(1) : 男の眼は、三つ巴の紋様を描いた紅色

[メイン] 弓箭猟虎 : ───わかる。
自分にはわかる。縁壱さんと、あの───奇怪な瞳の男。

その実力が、戦わずとも拮抗している事が。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…自分は戦える、だからそこの二人のように……おや」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……え、えっと……!!」

[メイン] うちはマダラ(1) : その眼は、男以外眼中にないかのように

[メイン] 和泉 十七夜 : こはねの目の色が変わったのを見て。

[メイン] ホー : 「…ホー」
怯えたような鳴き声をあげて。

[メイン] 鳩谷こはね : なんとか、声を振り絞り。ホーの横に立ち、マダラを真っ直ぐ見つめる。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……そ、その……!えっと、何か、ご用、でしょうか……!!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───! こ こはねさん」

[メイン] 鳩谷こはね : 手に、背中に、汗がびっしょりと。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………」
今度もまた、見守る、だが……鞭は手に握りしめて。

[メイン] 鳩谷こはね : それでも……ここで逃げたら、私は……。私を、許せなくなっちゃうから……!

[メイン] 鳩谷こはね : ……怖い、けど……でも、でもッ……!!

[メイン] うちはマダラ(1) : 「さて」

[メイン] うちはマダラ(1) : 「死合おうか」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……それが、お前の用だとでも?」

[メイン] うちはマダラ(1) : そう言い、どこからか刀を取り出す

[メイン] うちはマダラ(1) : 「そうだ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ………!!」

[メイン] 継国縁壱 : 同時に刀を引き抜く

[メイン] 鳩谷こはね : 「し、師匠……」

[メイン] ホー : 両腕をあげて、威嚇。

[メイン] うちはマダラ(1) : そのまま、縁壱の方を向き

[メイン] うちはマダラ(1) : 威嚇など、意に介さないように

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……やる気、か…」
体の震えを、なんとか鞭でしならせ直しつつ。

[メイン] うちはマダラ(1) : 集団目掛けて

[メイン] うちはマダラ(1) : 驀進する

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ………!!」

[メイン] 鳩谷こはね : みんなを、守る、だから……!!

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────『クレイジー・ダイヤモンド』ッ!!」

[メイン] うちはマダラ(1) : 「───ほう」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : マダラの前に立ちふさがる、人型のエネルギー体。

[メイン] うちはマダラ(1) : 「貴様も持っているのか、コユキと名乗る小娘と同じで」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : マダラの行く手を塞がんと立ち向かうも─────。

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ……!コユキ、ちゃん……!?」

[メイン] うちはマダラ(1) : 写輪眼の動体視力で、その動きを捉え

[メイン] 鳩谷こはね : コユキちゃんと、この人が、会ったの……!?

[メイン] うちはマダラ(1) : クレイジー・Dを躱す

[メイン] ホー : 続いて、地面を鳴らしながら突っ込む。

[メイン] 鳩谷こはね : 悪寒が走って止まらない。コユキちゃんは、最初の時も私を気にかけてくれた、大事な友達だから……!

[メイン] うちはマダラ(1) : 狙いは、侍の男一人

[メイン] 鳩谷こはね : "もしも"を想像してしまい─────。

[メイン] 鳩谷こはね : そんな思考の裏で─────。
「……あっ……!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : それに合わせるように────
鞭を地面にたたきつけ。

[メイン] 鳩谷こはね : は、早い……!?

[メイン] 鳩谷こはね : 目で捉えきれず、クレイジーダイヤモンドが、マダラが最初にいた場所に置き去りにされてしまう。

[メイン] うちはマダラ(1) : 「───フッ!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ハッ!」
鞭が生み出す雷は、突進する男へと向かうが────

[メイン] ホー : 武者の男に我武者羅に突っ込むも…

[メイン] うちはマダラ(1) : 刀を振り、雷を斬り払う

[メイン] うちはマダラ(1) : 更に

[メイン] うちはマダラ(1) : 怪獣の突進に合わせ、右脚で怪獣を蹴り飛ばす

[メイン] 弓箭猟虎 : 思わず、腕を伸ばして銃口で狙いを定めようとするが
その迅速な動きは尋常ではない───尋常ではないどころか、まるで空を掴むような感覚。

[メイン] 継国縁壱 : 「……日の呼吸」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……なに?」
いともたやすく、走る雷を”斬られて”しまう。

[メイン] うちはマダラ(1) : その眼は、男の呼吸を捉える

[メイン] 和泉 十七夜 : ……バカな、手加減などしていないはずだぞ…?

[メイン] ホー : 「オオオオ!」
重力を介さないほどに、吹っ飛ばされる。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「ハッ! ───怪獣さんッッ!!」
名前はもちろん訊いていない為、吹き飛ばされる『怪獣』にさん付けしながら
吹き飛ばされていくのを、目で追う。

[メイン] 継国縁壱 : 「拾ノ型 火車」

[メイン] 和泉 十七夜 : 早い、自分たちじゃとてもかなわな────

[メイン] うちはマダラ(1) : ──ほう

[メイン] 弓箭猟虎 : ───その時、この絶望感の全てを払拭する『日差し』

[メイン] 鳩谷こはね : 今この時、師匠の姿が、とても頼もしく感じられて。

[メイン] うちはマダラ(1) : 「早いな」

[メイン] 和泉 十七夜 : ───対応、出来る…?!

[メイン] 鳩谷こはね : 不安で一杯だった心が、その"日"に照らされるようで。

[メイン] 継国縁壱 : 瞬間、飛び上がって廻る

[メイン] うちはマダラ(1) : 刀を、読んでいたかのように

[メイン] 和泉 十七夜 : 差し込んだ”日”が、忍ぶ影を切り払おうとするのが見える。

[メイン] ホー : 何とか立ち上がろうとするも、その『日差し』に目を寄せられる。

[メイン] うちはマダラ(1) : 上空に充てがう

[メイン] 弓箭猟虎 : その太刀筋は、自分には″見えない″
だが確かに″見える″のは、縁壱さんが、わたくしたちの為に
″日″を掲げて、照らしている事。

[メイン] うちはマダラ(1) : 「上か」

[メイン] うちはマダラ(1) : そのまま、上に掲げた刀を

[メイン] 鳩谷こはね : 瞬きの間に、師匠の姿はそこにはなく。
忍びと呼ばれた人の声で、顔を上げ。

[メイン] うちはマダラ(1) : 身体を捻り、対応する

[メイン] 継国縁壱 : 「……!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 瞬間。
自分の動体視力でも捕らえられない、彼が動く。

[メイン] 鳩谷こはね : 戦況を把握するのに、とにかく精一杯で。
動体視力には、チアリーダーをやってきた積み重ねがあるからこそ、自信はあったものの……。
この戦いは、全く追いつけず。

[メイン] 鳩谷こはね : 師匠が……"本気"を出している、ということが、ピリピリと伝わる。

[メイン] 和泉 十七夜 : これが、緑壱君の太刀筋…!人間物なのか、これは…!

[メイン] ホー : 2つの剣戟が交わるところを目撃する。

[メイン] 弓箭猟虎 : あれが、本当に″人″なのだろうか
超能力者でさえ───素であんな神速は不可能。
もしも、わたくしが……縁壱さんに斬られる側だとしたら「気味が悪かった」とまで思えるだろう。

[メイン] 継国縁壱 : 「防いだのか」

[メイン] うちはマダラ(1) : ───体軀に反比し、重いな

[メイン] うちはマダラ(1) : 僅かに膝を下げ、衝撃を下に逃す

[メイン] 和泉 十七夜 : 魔法ですらない。
ただの剣技だというのに、眩いほど見えてしまう。

[メイン] うちはマダラ(1) : 和泉の考えを読んだのか…否か
定かではないが

[メイン] 継国縁壱 : 「拾壱ノ型」

[メイン] うちはマダラ(1) : 刀を持っていない、もう片方の手で…印を結ぶ

[メイン] うちはマダラ(1) : ───魔法の如き力の具現

[メイン] 鳩谷こはね : まるで映画のワンシーンを見ているようだった。
動きが速くて、速くて……。

[メイン] うちはマダラ(1) : 『火遁』

[メイン] 弓箭猟虎 : 虚空に、太陽の意匠を刻むかのような剣戟
しかしそれすらも掻い潜る、あの男……。そして刹那───

[メイン] 和泉 十七夜 : ────何、ッ!?

[メイン] うちはマダラ(1) : 『豪火球の術』

[メイン] ホー : 「オオ…オオ…」
鳴き声がまるで感嘆のように。

[メイン] 鳩谷こはね : 師匠と、あの怖い人の剣がぶつかり合うたびに、こっちに飛んでくる風圧に、何度も体が倒れそうになる。

[メイン] うちはマダラ(1) : その詠唱と共に、口から火球が飛び出す

[メイン] 鳩谷こはね : 「………!?」

[メイン] 鳩谷こはね : 目の前が、朱に染まる。

[メイン] うちはマダラ(1) : 狙いは──勿論侍達

[メイン] 和泉 十七夜 : そう、”魔法”のごとく。
燃ゆる玉が、眼下に迫っていく。

[メイン] ホー : 余波を喰らい、思わず身を伏せる。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「キャアアア……!!?」
この悲鳴は、演技ではない。素だ。
───あの剣戟の眩しささえも霞む、朱色の光から思わず目を背ける。

[メイン] 鳩谷こはね : 触れていなくても肌に伝わる、膨大な熱量。

[メイン] 継国縁壱 : 「幻日虹」

[メイン] 鳩谷こはね : 「きゃああっ……!!!」
その圧に吹き飛ぶ。

[メイン] うちはマダラ(1) : ────消えた?

[メイン] 和泉 十七夜 : まさしく、魔のような圧倒的な暴力。
揺らぐことはない、が。

[メイン] ホー : ジジ…ジジ…と厚い皮膚をその温度が焦がす。

[メイン] 継国縁壱 : ゆらめく焔と共にその姿が消える

[メイン] うちはマダラ(1) : 動体視力が高かったのが、災いしたか

[メイン] 弓箭猟虎 : 「こはねさ───んっっ!」
圧に吹き飛んだ、こはねを後ろに立っていた自分がなんとか受け止めるも
同時に尻もちをつきながら、縁壱さんの姿を目で追おうとした。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「え!?」
───どこに

[メイン] うちはマダラ(1) : ……分身体では間に合わんか

[メイン] 和泉 十七夜 : 掻き、消えた…!なんて剣裁きだ……!!

[メイン] うちはマダラ(1) : 刀による迎撃も──間に合わんな

[メイン] 継国縁壱 : 「拾弐ノ型 炎舞」

[メイン] うちはマダラ(1) : 分身体では、これも対応出来ず

[メイン] 継国縁壱 : 振り下ろし、振り上げる

[メイン] うちはマダラ(1) : その一撃を、真紅の眼で追い……!

[メイン] うちはマダラ(1) : ────本体に還元が先か

[メイン] うちはマダラ(1) : そう判断し、徐々に男の力が抜け──

[メイン] 継国縁壱 : 「壱ノ型」

[メイン] うちはマダラ(1) : なすすべもなく、剣に飲まれ──

[メイン] 継国縁壱 : 「円舞」

[メイン] 継国縁壱 : 日が舞う

[メイン] うちはマダラ(1) : 紅月のような男は

[メイン] うちはマダラ(1) : 最後にその日を見て

[メイン] うちはマダラ(1) : 大きく笑みを浮かべ

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] うちはマダラ(1) : 舞う日に呑まれ

[メイン] うちはマダラ(1) : ただの木片と化した

[メイン] 継国縁壱 : 「……手ごたえ」

[メイン] 継国縁壱 : 「なし」

[メイン]   : カラン、と音を立て

[メイン]   : 木は真二つとなりて、地に臥した

[メイン] ホー : 立ち上がってバタバタと、木片に駆け寄る。

[メイン] 鳩谷こはね : 目をぎゅっと閉じていたこはね、耳に響く激闘の音が通り過ぎていくのを感じ
おそるおそる目を開けると─────。

[メイン] 弓箭猟虎 : ″光″という、荒波に。
───男は呑まれたと思えば、そこには先ほどの光景がまるで嘘だったかのように
わたくしはその木片に、呆気にとられた。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ、れ……?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「────ッ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 思わず、呑まれるような光景に。
身動きが取れないでいたが。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……」
圧で吹き飛ばされたこはねさんと共に、起き上がりつつ。

[メイン] 継国縁壱 : 「……逃げられた」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───逃げられ……!?」
あの、剣戟から!!?

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……仕留めたわけではない、のか…」
あの剣撃をもってしても…?

[メイン] 鳩谷こはね : 「師匠が……逃がす、だなんて……」

[メイン] ホー : 木片をしばらく眺め、手に取る。

[メイン] 鳩谷こはね : 改めて、恐怖心を抱く。次元が遥かに違う戦い。

[メイン] 鳩谷こはね : 私は……戦場にいるんだと、思い知って……。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……? どう、したの……?」

[メイン] 鳩谷こはね : ふと、木片を手に取る怪獣の方へ、ゆっくり、ゆっくりと歩み寄り。

[メイン] 弓箭猟虎 : ───こんな、何が……弱いものでも勝てる可能性があるだ。

勝てるわけがない。
仮に、親友が全員死んでしまって、わたくしが全てを投げ捨てたとしても。

[メイン] 弓箭猟虎 : 勝てるわけが、ない。

[メイン] ホー : あの男の技を思い出して…

[メイン] ホー : ゆっくりと口を開け。

[メイン] ホー : そのまま、七色の光線を放ち。

[メイン] 和泉 十七夜 : ………。
あそこまで圧倒的な、力。
熱ともいえるような。

[メイン] ホー : 地をえぐり、木々を吹き飛ばした。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……なんと」

[メイン] 鳩谷こはね : 「!………ネコちゃん……」
ホーの見た目がネコっぽいから、さりげなくそう呼んだ。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「え」
今度は、着ぐるみか『怪獣』なのか半信半疑だったわたくしの目の前に
虹色が広がっていた。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───ま、まさか本当に……『怪獣』だったんですか……!?」

[メイン] ホー : その痕跡を見て喜ぶように飛び跳ね。

[メイン] 鳩谷こはね : 悲しんでる、のかな……それとも、悔しがっているの、かな……。
私は……和泉ちゃんと違って、誰かの心を汲み取るなんて、できないから……。

[メイン] 和泉 十七夜 : 口から発せられたその熱線が、消し飛ばしていく。
……これは、凄まじい。

[メイン] 鳩谷こはね : どう、声を掛けたらいいのかな……って、あ、あれ?

[メイン] ホー : 「ホー!ホー!」
鳴き声を発し続けた。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…ああ、ふむ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「すごい!」

[メイン] 鳩谷こはね : ホーの喜んでいる様子を見て、咄嗟に褒める。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ありがとう、もう奴も来ないだろうさ」
にこり、と笑顔を見せてみせた。

[メイン] 鳩谷こはね : にっこりと笑いながら。

[メイン] 鳩谷こはね : 「ありがとう、ネコちゃん!やっつけて、くれたんだね!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……! 厄払いってやつでしょうか!」
こはねさん、そして和泉さんにつられるように笑い。

[メイン] ホー : 一通り鳴き終わったあと、また所在なさげに佇む。

[メイン] 和泉 十七夜 : …うむ、二人も喜んでいるようで何よりだ。
”アレ”を見て、元気がなくなったかと思ったが、大丈夫そうでは…あるか。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───縁壱さんも、ご無事で……本当によかったですわ」
ふと、縁壱さんの方に目線を送り。致命的なダメージがないことを確認し、大丈夫そうですわね、と言わんばかりに頷く。

[メイン] 継国縁壱 : 「……すまない、心配をかけて」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「いえ……わたくしこそ、何もできないで……逆に心配をかけさせてしまいましたわ、縁壱さん……」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「ありがとう、ございます」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] : 次の瞬間、安堵するものたちに

[メイン] : 銃声が響く

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ………!?」

[メイン] 継国縁壱 : 「……!」

[メイン] ホー : ピクッと耳が動く。

[メイン] 鳩谷こはね : 脅威が去った安心の中にいると思ったら。今度は─────。

[メイン] 鳩谷こはね : 「な、何……!?」

[メイン] 継国縁壱 : 日がそれを弾き返す

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……次から次へと!」

[メイン] 継国縁壱 : 「弐ノ型 碧羅の天」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : 出現したままの『スタンド』がこはねの背後に立ち、辺りを見渡す。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───ッッ!!」
腕を瞬時にピンと伸ばし、服の下の狙撃銃を組み立てる。

[メイン] ホー : 光線を発射するも、その位置把握は乱雑だ。

[メイン] 和泉 十七夜 : 気配、魔力を探っていく。
鞭は…いつでも。

[メイン] ホー : 空気を切り裂いて、周りを薙ぎ払う。

[メイン] ムスカ : 「……厄介な」

[メイン] ムスカ : 「ワンショットを外したか」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……!ム、ムスカさん……」

[メイン] 鳩谷こはね : その手に握る銃を見て、表情が歪む。

[メイン] ムスカ : その手には、「彼女」の残したライフルが

[メイン] 鳩谷こはね : ……ムスカさん……そん、な……。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…生憎尋ねる者が多すぎてな、一々何の用だと聞くのも手間だが……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「いい事ではなさそうだ」
ちらり、と。
その手に見える銃を見て、警戒が深まる。

[メイン] ムスカ : 「最初の不意打ちをかわされたのなら……」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「ムスカさん……! あ あなた……何で……」
ああ───ムスカ……あなたも、目がくらんだのね。それとも……もっと何か違う理由?
どちらにしても……

[メイン] 弓箭猟虎 : 『敵』……というわけです。

[メイン] ムスカ : この男はあの超兵器女と同類。

[メイン] ムスカ : ならば正面からは不可能

[メイン] ムスカ : ……顕現させるしかない。

[メイン] ムスカ : 「継国君……君は強い」

「確かにとても強いだろう」

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] ムスカ : 「だがそれは今不幸だ」

[メイン] ムスカ : 「……何故なら」

[メイン] ムスカ : 「こいつの犠牲になってしまうのだから!」

[メイン] ラッキールウ : ムスカの鞄から、その姿が這い出る

[メイン] 継国縁壱 : 「!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「っ……!?」

[メイン] ホー : その異形の姿に声をあげて、威嚇する。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……おぞましい様相だ…魔女か?」

[メイン] ラッキールウ : 「お゛で゛……」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───なっ……!!」
まさか、こはねさんのように……『何か』を……!!
それにしては……人っぽいですけど。

[メイン] 鳩谷こはね : 鞄の中から湧き出る、得体の知れない巨漢。それは、森の中で出会った巨漢よりも、もっと異質で……そして、精神的恐怖を植え付けてくるような。

[メイン] ムスカ : 「こいつの完全顕現は私も避けたかった」

[メイン] ムスカ : 「だがもはや手段は選べん」

[メイン] 鳩谷こはね : 「い、一体……何を……!?」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───何故、わたくし達は……一緒に旅行を……していた、はずですのに」

[メイン] 和泉 十七夜 : 唐突に表れあれたその存在に冷や汗をかきながら。
……いや、魔女よりももっと、恐怖的で…気味が悪い……

[メイン] 継国縁壱 : 先ほどまでの疲労
あの相手との連戦

[メイン] 継国縁壱 : ……何より目の前の相手の異質な強さ

[メイン] 継国縁壱 : 継国縁壱は、彼女らを守って戦うことは不可能だと、判断した

[メイン] ホー : 「オオ…オオオ…!」

[メイン] 継国縁壱 : 「こはね、ここから離れろ。いや、全員」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……!!」

[メイン] ムスカ : 「ほぉう?」

[メイン] 弓箭猟虎 : 何度も、心の底から湧き出る「逃げろ」の声。
放たれ続ける、危険信号。
───そして、それは縁壱の言葉でやっと『現実』である事を理解する。

[メイン] 鳩谷こはね : 師匠の口から放たれる、重たい言葉─────。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……し、しょう……」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ッ、くっ」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───わかりました」
わたくしは、それを受け止める事しかできない。

[メイン] ムスカ : 「私達と一人で戦うつもりか!」

[メイン] ホー : 言葉を介さず、威嚇を続ける。

[メイン] 鳩谷こはね : 唇を噛み締めながらも。あの巨体を一瞥し。目をぎゅっと閉じ。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………師匠!!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「絶対!!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「絶対に……!!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……生きて、ください!!!」

[メイン] 継国縁壱 : 「……ああ」

[メイン] 和泉 十七夜 : その嫌悪感を払拭され、すぐにその言葉に反応して。
こくり、と頷き。

[メイン] 鳩谷こはね : 拳を固く握りしめながら、こはねは……。
……師匠の足を引っ張らないように。

[メイン] ホー : 化け物に向かっていくように、一歩踏み出そうとし───

[メイン] 鳩谷こはね : 「……和泉ちゃん、弓箭ちゃん、それと─────ネコちゃん!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…自分だって、君を手から零したくは、ないからな」
言い残すように、緑壱に言葉を投げかけ。

[メイン] 鳩谷こはね : ホーの腕を掴み。

[メイン] ムスカ : 「逃がすものか」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ああ」
そして、猟虎を抱きかかえる。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……───はい」
縁壱さん。どうか、ここを死地にしないでくだ───!!
和泉さんっ……!

[メイン] 継国縁壱 : 「『メイドインヘブン』」

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────逃げるよ!!」
    ダイヤモンド
……師匠の"決意"を、無駄にしないためにも……。

[メイン] メイド・イン・ヘブン : 時が、加速する

[メイン] ホー : 掴まれた腕を…じっと見て。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───」
その瞬間、周囲をたゆたっていた虚空が明らかに、激しく揺らめく。

[メイン] 和泉 十七夜 : その声に、頷きで返し。

[メイン] 鳩谷こはね : ホーの瞳を、じっと見つめる。

[メイン] 鳩谷こはね : 眉に力を込め。

[メイン] ホー : 地面に光線を発射し、大きな土埃を立てる。

[メイン] メイド・イン・ヘブン : 動作のみを加速させ、全員を逃がすため

[メイン] 鳩谷こはね : 「………!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 先ほどの『加速』は気のせいでは、なかった。
……縁壱さん───……わたくしにとって、あなたも『友達』なんですから、ね。

[メイン] ムスカ : 「何を!?」

[メイン] ホー : みるみるうちに姿は隠れ…

[メイン] 和泉 十七夜 : …身が、軽い…?これなら、猟虎君をすぐにでも運べるな…!

[メイン] 鳩谷こはね : ………師匠、ありがとうございます。

[メイン] 鳩谷こはね : そうしてこはねらは、瓦礫の転がる街の中を走っていった─────。

[メイン] 継国縁壱 : 「……さて」

[メイン] 継国縁壱 : 「これで二人きり、いや三人きりだ」

[メイン] ムスカ : 「……そのようだな」

[メイン] ラッキールウ : 「お゛で゛」

[メイン] ムスカ : 「……だが好都合だ」

[メイン] ムスカ : 「人の到達点。超えてみせようじゃないか!」

[メイン] 継国縁壱 : 「……いいだろう」

[メイン] 継国縁壱 : 刀を構えて

[メイン] 継国縁壱 : 「来い」

[メイン] ムスカ : それぞれ、グラサンとデブが分かれる

[メイン] 継国縁壱 : それを見て

[メイン] 継国縁壱 : 脚に力を籠める

[メイン] ラッキールウ : 拳銃が二発。横っとびしながら放つ

[メイン] 継国縁壱 : 「参ノ型 烈日紅鏡」

[メイン] 継国縁壱 : 鉛が陽で断たれる

[メイン] ムスカ : 「こちらだ」

[メイン] ムスカ : ルウの肉片を伸ばし、足元を狙う

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] 継国縁壱 : 高く飛び上がり、それをかわす

[メイン] ラッキールウ : 「滞゛空゛で゛き゛る゛ん゛だ゛も゛ん゛な゛ァ」

[メイン] ラッキールウ : 肉の塊がその頭上に跳ぶ

[メイン] 継国縁壱 : 「……!」

[メイン] 継国縁壱 : 「肆ノ型 灼骨炎陽」

[メイン] 継国縁壱 : それに刃が吸い込まれ

[メイン] ラッキールウ : 圧倒的肉弾!
刃が通らない!

[メイン] ラッキールウ : そのまま大口を開いて喰らわんとする

[メイン] 継国縁壱 : 「伍ノ型 陽華突」

[メイン] 継国縁壱 : 焔がその肉の中心を突く

[メイン] ラッキールウ : 「う゛」

[メイン] ラッキールウ : そのままの勢いで飛ぶ肉塊!

[メイン] ムスカ : 「フン!!」
タンタンと二発。縁壱の顔をかすめるように放つ

[メイン] 継国縁壱 : 「陸ノ型 日暈の龍・頭舞い」

[メイン] 継国縁壱 : その弾丸を抜けるように舞い
ムスカに肉薄

[メイン] ムスカ : 「ラッキールウ!!!」

[メイン] ラッキールウ : その声とほぼ同時、ラッキールウが縁壱に高速で体当たりする

[メイン] 継国縁壱 : 一撃。重く受けながら

[メイン] 継国縁壱 : 「漆ノ型 斜陽転身」

[メイン] 継国縁壱 : 受け流し、吹き飛ばす

[メイン] ラッキールウ : 「お゛で゛!?」

[メイン] ラッキールウ : 肉がバウンドする

[メイン] ムスカ : 「ふんっ!!!」
そこに首を狙ってソバットが舞う

[メイン] 継国縁壱 : 「㭭ノ型 飛輪陽炎」

[メイン] 継国縁壱 : 姿が陽炎のように揺らぎ、同時に斬撃が放たれる

[メイン] ムスカ : 「ぐああっ!!!」
ルウの肉で受けながらも吹き飛ばされる

[メイン] ムスカ : 「……おのれ、ルウの肉がなければ即死だった」

[メイン] 継国縁壱 : (さっきまでの攻撃)

[メイン] 継国縁壱 : (的確にヘッドショットを狙ってくる、正確だ)

[メイン] ラッキールウ : 起き上がったルウがそれと同時に銃弾を放つ

[メイン] ムスカ : 同じくムスカもライフルを放ち

[メイン] 継国縁壱 : 「玖ノ型 輝輝恩光」

[メイン] 継国縁壱 : その銃弾を切り払う

[メイン] ムスカ : 「ルウ!!!」

[メイン] ムスカ : と、同時にライフルを放り投げ

[メイン] ラッキールウ : ルウもまた拳銃を投げつける

[メイン] 継国縁壱 : ……

[メイン] 継国縁壱 : 「拾壱ノ型 幻日虹」

[メイン] 継国縁壱 : それに反応して、ゆらめく

[メイン] ムスカ : 「くっ……!だが、かかった!!!」

[メイン] ムスカ : お互い、投げた武器を掴み

[メイン] ラッキールウ : 瞬間。

[メイン] ラッキールウ : 縁壱の首を貫く

[メイン] 継国縁壱 : 「……!」

[メイン] ムスカ : 通常の銃弾では、まず間違いなくこの化け物は倒せない

[メイン] ムスカ : ……だから狙った。

[メイン] ムスカ : 首。

[メイン] ムスカ : いや、その首に付いた、首輪を

[メイン] 継国縁壱 : 「……」

[メイン] ムスカ : 首輪……刺激すれば、作動する

[メイン] ムスカ : 「……勝った!!!」

[メイン] 継国縁壱 : 「拾弐ノ型」

[メイン] 継国縁壱 : 「炎舞」

[メイン] 継国縁壱 : その首輪が光りながらも、技を繰り出し

[メイン] ムスカ : 「何!?おのれ……」

[メイン] 継国縁壱 : その次の瞬間

[メイン] 継国縁壱 : 首輪は作動し

[メイン] : 日の国の侍は
その場から消えた

[メイン] ムスカ : 「……はっ!」

[メイン] ムスカ : 「ははははは!!!仕留めた!!!仕留めたぞ!!!」

[メイン] ムスカ : 「この島で一番の化け物を仕留めた……」
喜びを隠しきれず、支給品を回収しようと近寄る

[メイン] ラッキールウ : ……その次の瞬間

[メイン] ラッキールウ : ルウがムスカへと食らいつく

[メイン] ムスカ : 「……はぁ?」

[メイン] ムスカ : 「待てやめろ!!!!!お前……お前!!!!」

[メイン] ムスカ : 必死に抵抗する
口内から脱出しようともがいていると

[メイン] ムスカ : カチッ

[メイン] ムスカ : 「ヘェ?」

[メイン] ムスカ : 押してしまった。

[メイン] ムスカ : 自爆スイッチ。

[メイン] ムスカ : 「あああああ!!!!目が!!!!!目が!!!!!!!」

[メイン] ラッキールウ : 「お゛で゛!!!!お゛で゛!!!!」

[メイン] ムスカ : 「ああああああぁぁぁぁぁ……(フェードアウト)」

[メイン] ムスカ : 瞬間。

[メイン] ムスカ : 激しい光に、二人とも包まれて

[メイン]   : 消えていった……

[メイン] ムスカ : 【ムスカ/天空の城ラピュタ 死亡】

[メイン] 継国縁壱 : 残ったのは

[メイン] 継国縁壱 : そこに焼け残った、DISCのみ

[メイン] 継国縁壱 : 【継国縁壱 再起不能】

[メイン] カリン :  

[メイン] カリン :  

[メイン] カリン : 大きな爆発があって…ここに来ましたけど…何も…残っていませんね…

[メイン] カリン : あれは…

[メイン] カリン : 「縁壱さんの…刀ですね…」

[メイン] カリン : それと…DISC?これは一体……

[メイン] カリン : 空が暗くなる。

[メイン] カリン : 上空を見上げると…隕石だ。

[メイン] カリン : あ…あれは…

[メイン] カリン : 片目になっても…隕石の近くにいる人物が…見えるだろう。

[メイン] カリン : あれは……

[メイン] カリン : コユキさんだ。
私は、ボロボロの身体でも。

[メイン] カリン : 向かわなくては。

[メイン] カリン :  

[メイン] カリン :  

[メイン] カリン :  

[メイン]   : …………

[メイン] ホワイトグリン子 : 「接続完了」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「システム全チェック終了」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「戦闘モード起動します」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……もしついてくるなら、しっかり掴まってね」

[メイン] ホワイトグリン子 : ……その背中のそれがゆっくりと青い光を纏って

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……点火」

[メイン] ホワイトグリン子 : ヴァンガード・オーバード・ブースト。

[メイン] ホワイトグリン子 : 白い閃光となって、空を駆けていく

[メイン] ホワイトグリン子 : 目指すは、本部

[メイン] ヒグマ : 「……何だ?真正面から突入してくる奴が……首輪は……」

[メイン] ホワイトグリン子 : 首輪は、ない

[メイン] ホワイトグリン子 : 既に一度死んだ彼女の首に、もはやそれはない

[メイン] ホワイトグリン子 : 「VOB使用限界 パージする!」

[メイン] ホワイトグリン子 : そこから、自らの手に戻ってきた二丁のライフルを乱射し

[メイン] ホワイトグリン子 : 警備を、蹴散らす

[メイン] ヒグマ : 「……アイツ」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……戦いはいい。私にはそれが必要なんだ」

[メイン] ヒグマ : 「そうかい。つまりお礼参りってわけかよ」

「……たった一人でか?」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……」

「私一人で充分だ」

[メイン] ヒグマ : 「人形風情が笑わせる!やっちまえ!」

[メイン] ヒグマ : ロワロワの実の能力、無尽蔵に本部の兵力を湧き出させる

[メイン] ホワイトグリン子 : 「人形か」

[メイン] ホワイトグリン子 : 前なら、必死に否定した。
あの戦いがそうだった。

[メイン] ホワイトグリン子 : でも、人形だったおかげで、今ここで戦えているなら

[メイン] ホワイトグリン子 : ……悪くない

[メイン] ホワイトグリン子 : ドドドドドヒャア!!!

[メイン] ホワイトグリン子 : あの時見せたのと同じ戦闘機動で、
周りのそれを蹴散らす

[メイン] ヒグマ : 「フン」

[メイン] ヒグマ : それを見て、一瞬でグリン子の隣に移動し、蹴り付けて

[メイン] ホワイトグリン子 : 「っあっ」

[メイン] ヒグマ : そのまま、顔面を踏みつける

[メイン] ホワイトグリン子 : それを受けて目を瞑って
横たわる

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……まだ」

[メイン] ヒグマ : 「……ほう、まだ?どうするか教えてほしいもんだな」

[メイン]   : 「簡単な話ですよ」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……!」

[メイン] DIO : 「貴方を叩けば良いんですから」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……私一人で、充分だって」

「言ったのに」

[メイン] ヒグマ : 「……チッ!一度くたばったそいつはともかくどいつもこいつも……どうやって首輪を外しやがった!」

[メイン] DIO : 「……」

[メイン] DIO : 「水掛けてもらったら簡単に壊れましたね、不良品なのでは?」

[メイン] ヒグマ : 「え」

[メイン] ヒグマ : 「あっそっか……ふーん……」

「……悪魔の実だしなァ……」

[メイン] 鳩谷こはね : DIOの後ろからひょこ、と顔を出す。
2人と同様に、その首には、首輪は無く。

[メイン] DIO : 「ここに来ては危ないですよ、こはねさん」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……もう!来るなって言ったのに!」

[メイン] ホワイトグリン子 : また、翠の輝きが彼女から放たれる

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……離れて!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……だって」

[メイン] ヒグマ : 「チッ!」

[メイン] DIO : 「……………」

[メイン] 鳩谷こはね : 拳を握り締め。これまでの出来事を振り返る。
私は、何もできなかった。みんなで生きて帰るって、誓ったのに。

[メイン] 鳩谷こはね : それは、叶わなかった。
そして、グリン子ちゃんが今こうして……全部を終わらせるために、頑張っているのなら、私は、私は……黙って、指を咥えて見てるだけなんて……。

[メイン] 鳩谷こはね : ……できないから。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……私も……戦えるもん……!」

[メイン] DIO : 「コユキさんから友のDISCを借りましたが…さて」

[メイン] ヒグマ : その爆発を阻止するべく、グリン子のジェネレーターに剣を突き刺そうとする

[メイン] クレイジーダイヤモンド : クレイジー・ダイヤモンドが、こはねの背後に顕現する。

[メイン] DIO : 「使う事にしましょうか」

[メイン] DIO : 自身のスタンドを切り離す。

[メイン] ホワイトグリン子 : 「っあ!!!」
ジェネレーターに一撃。
剣を突きさされて、それは強制的に中断される

[メイン] DIO : そう、必要なのは勇気だ。過程や方法なぞ…どうでもいい

[メイン] 鳩谷こはね : DIOさんが持っているDISC、それは─────。

[メイン] 鳩谷こはね : こはねの表所が、少し暗くなる。

[メイン] 鳩谷こはね : ……師匠……。

[メイン] DIO : そこから『新しいもの』を生み出すであろう
「生まれたもの」は目醒める
『友』はわたしを信頼しわたしは『友』になる

[メイン] ヒグマ : 「いいや、だがお前達の友情に免じてやってももうこいつは助からねェ」

[メイン] DIO : そう…私は。

[メイン] DIO : もう辿り着いて居たのだから。

[メイン] ヒグマ : 「こいつは死ぬ、それがこれから起こる『真実』だ」

[メイン] DIO : 「いや、それは『真実』にはならない」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……」

[メイン] 鳩谷こはね : 「………!!」

[メイン] ヒグマ : 「……何!?」

[メイン] DIO : 「これが新しい…私の能力か。」

[メイン] DIO : 「『真実』を書き換えてしまう。私のスタンド。」

[メイン] DIO : 「ザ・ワールド・オーバーヘブン。」

[メイン] DIO : 「ならば、書き換えて見せよう。」

[メイン] DIO : 「死ぬ『運命』を」

[メイン] ヒグマ : 「『真実』を……!?」

[メイン] DIO : 「残酷な『真実』とやらを」

[メイン] DIO : 私のスタンドが拳を振れば…忽ち。真実は上書きされる。

[メイン] DIO : 「そして…このゲームも…書き換えられる」

[メイン] DIO : 「終わりだ、ヒグマ」

[メイン] ヒグマ : 「……おれのゲームを書き換えるだと?」

[メイン] ヒグマ : 「お前ごときがこのヒグマ様に楯突くとは笑わせる!!!」

[メイン] ヒグマ : グリン子に刺していた剣を引き抜いて

[メイン] ヒグマ : 「うおおおおっ!!!死ねーーーっ!!!」
DIOに斬りかかる

[メイン] DIO : 「無駄ァ!」

[メイン] 鳩谷こはね : その隙を見計らい、グリン子の元へ駆け出し。

[メイン] DIO : ヒグマの右手を書き換え、消滅させる

[メイン] ヒグマ : 「……な……」

[メイン] クレイジーダイヤモンド : 『クレイジー・ダイヤモンド』の効果で、グリン子の傷口を癒し。

[メイン] DIO : 「すぅ……無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

[メイン] DIO : ヒグマにオーバーヘブンの…ラッシュを叩き込む。

[メイン] DIO : 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

[メイン] ヒグマ : 「ぐお……!?」

[メイン] DIO : 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」

[メイン] DIO : 「無駄ァッ!!」

[メイン] ヒグマ : 「ぐあああああああーーーz______ッ!!!!」

[メイン] : 最後のラッシュを、終えた。

[メイン] DIO : 「久々にアレをやると…疲れますね」

[メイン] ヒグマ : 「……バカな」

[メイン] ヒグマ : 「この……ヒグマ様が………!!!!」

[メイン] ヒグマ : ドサッ

[メイン] DIO : ヒグマに背を向け、グリンの所へ向かう。

[メイン] DIO : 「どうやら…簡易的なもので…数分としか持たなそうですね」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……はは、助かっちゃった」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……」

[メイン] DIO : 「貴方のその翠の輝きも…大丈夫です。」

[メイン] DIO : 「もう、安全な物質ですから」

[メイン] DIO : 「あっ…戻っちゃいましたね」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……もとからクリーンエネルギーだって。イェルネフェルトさんが言ってたもん……」
むすっとして

[メイン] DIO : 「ははっ…申し訳ありませんね」

[メイン] 鳩谷こはね : 緊張が解け、体の力が抜けていく。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……全部、終わったんだね……」

[メイン] DIO : 「えぇ…後は、願いとやらですが…」

[メイン] ヒグマ : 【ヒグマ 完全敗北……死亡】

[メイン] DIO : 「ラッシュをぶち込んだのでどうなるのかよく分かっていませんね」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ええ!?」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……全く」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あははは」

[メイン] DIO : 「どうしましょうか…」

[メイン] : その時

[メイン] ピエロ : バーン

[メイン] DIO : 「…!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「!?」

[メイン] 鳩谷こはね : 「─────えっ?」

[メイン] ピエロ : 「……一般人は死亡したな」

[メイン] 鳩谷こはね : 意識が、朦朧とする。

[メイン] DIO : 「……………!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「っな、ああっ!?」

[メイン] 鳩谷こはね : じわりと、胸のあたりで広がる、生温かな、感触。

[メイン] ホワイトグリン子 : 銃声がしたほうに、即刻ライフルを向けて

[メイン] 鳩谷こはね : 「……ぇ……なん、で……?」
糸が切れた操り人形のように、力が抜けていき、そのまま膝を着く。

[メイン] DIO : 「…ッ!こはねさん!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「お前ェェェ!!!」

[メイン] ホワイトグリン子 : それに、乱射する

[メイン] ピエロ : 「ぐえっ」

[メイン] DIO : 「……………………」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「…………っ…………ッ」

[メイン] DIO : 排出されるDISCを見る。

[メイン] 鳩谷こはね : ……私……ここ、で……?死んじゃう、の………?
………だって……みんな、で……生き、て………。
……あ。

[メイン] 鳩谷こはね : 頭に過る、ファヴニルの姿が。

[メイン] 鳩谷こはね : ─────私は、見捨てた。助けられるはずの命を……投げ捨てた。

[メイン] DIO : すぐさま、DISCを取り込もうとするが。

[メイン] 鳩谷こはね : 本当なら、助けられるはずだったのに、私は、理解できないから、だから、"諦めた"。
……私の生き方を、曲げちゃった……てん、ば………つ──────────。

[メイン] DIO : スタンドを発現させる。

[メイン] DIO : 「………………もう、魂が逝ってしまいました…」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「……」

[メイン] DIO : 「…………………」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「ダメだ……これは死んでる時のアレだ……」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ :  

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「いいや、まだだ!!!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「オイオイオイ!!流石にそれはねえだろう!!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「ここで終わるのは、いったいなんでだ言ってみろ!!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「でもファヴニル君!これは死んでる時のアレだよ!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「……仕方ねえ」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「なら……無理矢理だ」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「でも城之内君!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「誰だよソイツは!!!」
「……てか、お前はなんで俺が見えてんだ」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「私とお前の仲でしょう!?」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「ならよし!!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「おい、お前そっちで引っ張れ」
「俺が無理矢理押し戻す、後は穢土でなんとかしろや」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「はーい!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「つーわけだ……」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 「こはねェェ……歯ぁ食い縛れェェ!!!」

[メイン] ホワイトグリン子 : 「おおおおお!!!えす!!!!」

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 遠慮なしに右ストレートで殴り抜き
問答無用とぶっ飛ばす

[メイン] 鳩谷こはね : ──────────ぶへぇっ!?

[メイン] ファヴニル・ダインスレイフ : 勢いよく穢土へと落ちていく様を浄土からも届く大爆笑が見送った

[メイン] DIO : 「………魂が…戻った……?…クレイジーダイヤモンドッ!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………っ……」

[メイン] 鳩谷こはね : 心臓の脈動が、再び始まる。脳細胞に血流、酸素が行きわたり始め……。

[メイン] DIO : このクレイジーダイヤモンドは傷を治す。生きている者にこそ、有効だ。

[メイン] DIO : 「…あのジョセフさんの息子さんの力を使う事になるとは…思いませんでしたが」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ……れ、私………」
うつ伏せの状態のまま、目を醒まし、胸のあたりに手を動かすも……。
そこは、もう"何も"無く。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………」
さっき……私、ファヴさんと、会った、ような……?

[メイン] ホワイトグリン子 : 「あ!戻った!戻った!」

[メイン] DIO : 「大丈夫ですか?こはねさん」

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ………う、うん!元気!大丈夫!」
クレイジー・ダイヤモンドの効果で、体の疲労状態も治っており
勢いよく飛び起き、体を左右に振ったりして健康状態を見せびらかす。

[メイン] DIO : 「それとこのDISCはお返ししますね」
DISCを渡す

[メイン] 鳩谷こはね : 平然を、装う。私は、また誰かの足を引っ張ってしまった。
だから、だから私は……。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ……」
それを受け取り。

[メイン] 鳩谷こはね : 人を癒す力、それに私は助けられた。
生きる意志を示すかのように、ダイヤモンドのように輝く、そのDISC。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……………」
……人助けは、私は……弱いから、できなかった。それどころか、ずっと助けられてばかりだった。
思うことは、色々とある……でも─────。
………ファヴさんに追い返されちゃったなら、私は……。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「─────こはね、さんっ!!」
怪獣さんが、突如としてうっすらとだが舞い降りて
『方向』を示してくれた、そのおかげだろうか。私はここにたどりつけた。

[メイン] 鳩谷こはね : 『だが、力は力だ』
『それ以上でもそれ以下でもない』
『……力は、使うものがありようを決める』

[メイン] 鳩谷こはね : 師の言葉が、脳裏に過り。

[メイン] 和泉 十七夜 : ────無論、『親友』の事など、わからない訳ではない。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ、弓箭、ちゃん」
クレイジー・DのDISCを持ったまま。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……こはね君…!!!」
肩で息をしつつ、その彼女の方へと。

[メイン] DIO : 「弓箭さんも一緒に…来ましたか」

[メイン] 弓箭猟虎 : ───その服には、銃弾の跡。
しかし、その肌には傷がついておらず。一瞬動揺こそしたが、無事だ。

[メイン] 弓箭猟虎 : 私は、思わずこはねさんを抱きしめる。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「よかった……!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「和泉ちゃんも……──────────って、わぁっ!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 傷跡はふさがった訳ではない、が。
それよりも……彼女の傷跡の方が、重大で。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……ふうう………はは、良かった、本当に……!!」
思いっきり、息を吐いて。安堵の溜息。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───」
ふと、DIOさんの方を見る。
私が、依頼を受けて───本当はこの手で殺すべきだった人。
けれど、そんな事、もう……放棄する。彼も『親友』

[メイン] 鳩谷こはね : 多くの心配を、かけてしまった。"困っている人を見かけると放っておくことができない。人助けのためならば自身を顧みず突っ走ってしまう。"そんな性格が、災いしてしまい。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……終わったんですね、全て」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……………う、ん」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ああ……だが、随分友に助けられたよ」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「それには勿論、君も入っているからな」
ちらり、こはねへと視線を向けながら。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「私、こはねさんと一緒に仲良く……また今度こそちゃんとした旅行がしたいです。だから……大事になってなくて、よかった……!」
こはねさんは、私の心を支えてくれたもう一人の親友、なのだから。

[メイン] 鳩谷こはね : 言葉にするのに、ブレーキがかかってしまった。私がやったことじゃ、無いから。

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………!」

[メイン] 和泉 十七夜 : こくりと猟虎へと頷く。

[メイン] DIO : (友情とは良い者ですね〜)

[メイン] 鳩谷こはね : 「………」
か細かった。自分は、本当は無力だったから。どう本気を出しても、結局……人の能力には、超えられない壁があったから。だからどうしても、負い目を感じていた。
でも、2人の言葉を聞いて─────。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「君が誰かを助けようと、そう振舞わなければ…きっと、これ以上戦の種が増えていたかもしれない訳だからな」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「それは、君の”力”だ」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……私、の……」

[メイン] 弓箭猟虎 : もう、すでに
私という存在は、以前からこはねさんに救われていた。
彼女がいなければ、きっと和泉さんの言葉からもあと一歩届かなかった。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───はい、そうです」

[メイン] 和泉 十七夜 : そう────
自分たちが今こうして、友であれるのも。
こうして、死すらも乗り越えれられたのも。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………そう、なん、だ……」

[メイン] 鳩谷こはね : 私は、本当に自分の誇れる道を、進めたかどうか、分からない。
でも……こんな自分でも……"友達"と呼んでくれる人が、いるのなら……。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………ありが、とう……」
か細く、小声で、そう返す。

[メイン] 弓箭猟虎 : ───『ここ』にいないという事は、そういうこと。
縁壱さん…………けれど、終わりました。悪夢は。
あとは、私の分だけです。これもスッキリ晴らします。

[メイン] 弓箭猟虎 : だから……見守っていてください。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……こちらこそ、感謝してもしきれない」
二人に、そう答えて。

[メイン] 鳩谷こはね : まだ私は、自分に対する自信を取り戻すことは……できない。
後悔の連続だったから。
森で出会った大きな背の高い人を助けられなかった。
すごく強い人と出会って、私には"力"があったのに、何もできなかった。
師匠の最期の姿も見ることができなかった。ごめんなさいが、できなかった。
ファブさんという救えた命を、救えなかった。理解を示せなかった。

[メイン] 鳩谷こはね : 結局、人生は……後悔の、連続なのかもしれない。
本気で生きてるからこそ……後悔を、続けていくんだと、思う……。

[メイン] 鳩谷こはね : ……私は、私の言葉を思い返す。

[メイン] 鳩谷こはね : 弱いからこそ、人は……助け合う、って。

[メイン] 鳩谷こはね : ……うん、私は……弱い、全然弱い。勉強もできない。運動もできない。みんなを応援することもできない。何もできない、空っぽな人間。
だから……やっぱり、私は………。
人との繋がりを、大事にして生きていく。
弓箭ちゃんも、和泉ちゃんも、私を"友達"と思ってくれるのなら……。私も、二人を"友達"だって、思えないと。二人に失礼だから。

[メイン] 鳩谷こはね : 私は、日の下を歩く。

[メイン] 鳩谷こはね : 「………帰ろっか!」

[メイン] 鳩谷こはね : せめて、元気よく、"いつも"の私みたいに。笑ってみせる。

[メイン] 鳩谷こはね : 私は、太陽でも、ダイヤモンドでも、何でもないけど。
それでも、私は、生きていくんだ。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───はい!」
手を繋いで、緩みに緩み切った涙腺をなんとか前向きになるために抑えて。
私も、笑みで返した───

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ああ!」
その二人を、後ろからにこやかに見守りながら。

[メイン] 和泉 十七夜 : ただ、”過去”から”今”へと進むために────

[メイン] 弓箭猟虎 : ───新たな出会いが 笑顔に変わった

とあるあの日に 感じてたこと

恐れないで

この心のまま歩いた

[メイン] DIO :  

[メイン] DIO : フッ……やはり友情は素晴らしいものだ
私がこの光景を眺め終わるまでは…まだ逝けなさそうだな、ジョナサン…

[メイン] DIO : 貴様が託してくれたこのボディ、無駄にはせん。

[メイン] DIO :  

[メイン]   :  

[メイン] 黒崎 コユキ :  

[メイン] 黒崎 コユキ :  

[メイン] 黒崎 コユキ : はるか空

[メイン] 黒崎 コユキ : 一団の前に、男を抱えて降り立つ

[メイン] 黒崎 コユキ : 「こはねさん!?こはねさんいますか!?」

[メイン] バンディット : ぐったりとコユキの腕にもたれかかっている

[メイン] 鳩谷こはね : 「え、は、はい!」

[メイン] 鳩谷こはね : ビシッ、と手を上げ。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「まだ生きてるんです、でも怪我が…!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………!」

[メイン] 黒崎 コユキ : バンディットを、ゆっくり下ろし

[メイン] 鳩谷こはね : 「……えっと、では……これを……!」

[メイン] バンディット : 床に降ろされた男は...

[メイン] 鳩谷こはね : 差し込んでいない、ダイヤモンド・DのDISCをコユキへ渡す。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「えっ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「あ、あの!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……どうぞ!!」

[メイン] C-MOON : ヴィジョンを出しつつ

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───!!?」
あ、あの『願い』の一言に目が輝いていた男……けれどこの負傷は……!

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…三枚目、まあいいか」

[メイン] バンディット : 大の字で力無く...

[メイン] 鳩谷こはね : 私は、この"力"を使うには……役不足だから。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「………」
皆の後ろにて控えて。

[メイン] 黒崎 コユキ : そのまま、クレイジー・Dを差し込む

[メイン] 黒崎 コユキ : 「バンディットさん!聞こえてます…!?」

[メイン] バンディット : 未だ男の返事はなく...

[メイン] DIO : 「おや、コユキさん」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…"クレイジー・D"!」

[メイン] 黒崎 コユキ : バンディットに、ヴィジョンを重ねた腕を触れさせる

[メイン] 黒崎 コユキ : 「これで腕は元通りに…」

[メイン] バンディット : コユキが回復の術を使う、その直前、

[メイン] バンディット : 「ぐおおおおおお......すぴい.........」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「……」

[メイン] DIO : 「どうやら心臓マッサージが必要そうですね」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…………っ!!!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「!!? …………あっ、心臓マッサージは必要かもですね」

[メイン] バンディット : 男の大きな寝音が

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ばかあ!!!!」

[メイン] DIO : 「承太郎君直々に教えてもらった方法を試してみますか」

[メイン] 黒崎 コユキ : クレイジーDの腕で、チョップ!

[メイン] 鳩谷こはね : 「!?」

[メイン] バンディット : 「ぶへぇっ!!!!痛えええええ!!!」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「うむ、それは結構だが……ほどほどの方がいいのではないか?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 直しはするが!!!!!!

[メイン] 黒崎 コユキ : 痛いと思う!!!

[メイン] DIO : 「どうやら必要なさそうですね」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「そのようですわね」

[メイン] バンディット : 「お前!腕切られた時より痛いぞ今の!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「バカ!!!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「あ、あははは…」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「心配かけすぎなんです!!ばーか!!」

[メイン] バンディット : 「ぐへっ!ゴホッゴホッゴホッーー!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ほらっ!直したんでさっさと帰りますよ!!」

[メイン] バンディット : 「う、ええ!?左腕治ってる!?!?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「そちらも色々、あったのだな」
その二人を、また和やかな目で見つつ。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…まったく」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「貴方はほんっと!ダメダメですね!」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ、あれ、もしかして……そーゆー……?」ドキドキ

[メイン] バンディット : 「オイオイ!なんか伝説の海賊と一緒でカッコ良かったんだぜ!?直すときには人の許可をだなぁ...」
ぶつくさと文句を言うが...

[メイン] 黒崎 コユキ : 「うっさいサンシタ!」

[メイン] バンディット : 「...へいへい、悪かったよ...心配かけて...本当に」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…次はないので!」

[メイン] 黒崎 コユキ : ぷんぷんしつつ、ディスクを取り出し

[メイン] 黒崎 コユキ : 「はい、返します」

[メイン] 黒崎 コユキ : クレイジー・Dを返し

[メイン] バンディット : 「へへへ!まあ、これで貸し借りはナシって事にしといてやるか!」ニコニコと笑い

[メイン] 鳩谷こはね : 「………え?い、いいよ!あげる!コユキちゃんに!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ったく…ええ?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「いいですよ、だって私には」

[メイン] C-MOON : 傍に、立たせて

[メイン] 黒崎 コユキ : 「もう居ますから、最高の手札がね」

[メイン] 鳩谷こはね : 「……そ、っか……」

[メイン] 鳩谷こはね : 渋々と、DISCを受け取り。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…えーっと」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「……フフ、バンディットさんは、変わらずバンディットさんらしいですわね」
『願い』に目を輝かせたけれど、きっとそれも天然すぎるからがゆえ。
わたくしが見誤っていた。とても、とても、良い『親友』です。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「それにまあ、私多分あんまり使いこなせませんから」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ま、さっさと帰りましょうよ」

[メイン] バンディット : 「...しかしまぁ、随分減っちまったようだが...」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「もう手立ては用意してるんですから」

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「……まぁ、そうです」

[メイン] バンディット : 「だけどな...俺の勘だが...」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…でもまあ、生き延びたのもホント」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…?」

[メイン] バンディット : 「みんな、満足してるだろうよ。」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「……」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…そうだと、良いですね」
優しく、微笑む

[メイン] 和泉 十七夜 : ……そうだ、確かに…友は、戦いに敗れ、消えていってしまった。
…悔やむな、というのも……”彼”の言葉、だったか。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「…なら」

[メイン] 鳩谷こはね : ……師匠……。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「尚更生き延びた私たちも」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「満足できる生き方をするのが道理です」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「さっ、ボートは用意しました」

[メイン] DIO : 「…えぇ」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「帰りましょう、こんな島」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ああ。どうであれ…変わったものは、あるからな」
ちらりと、猟虎へと目線を配りつつ。

[メイン] バンディット : 「おう!バカンスとはおさらばだ!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「ちょーっと激しくなりますがね?すぐ着きますよ」

[メイン] 鳩谷こはね : ……私は、まだ満足できる生き方は、分からない。ファヴさんは、人は窮地に追い遣られてからこそ、本気を見せる。満足のある生き方をできるって言っていた。

[メイン] DIO : 「頼みましたよ」

[メイン] 弓箭猟虎 : 「───!」
目線を配られ、私はニコッ、と笑いながら。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「……む。だが背に腹は代えられないな」
一度、ぴくりとしながらも。

[メイン] 鳩谷こはね : 私は、きっと……まだ、本気じゃ、ないんだと思う。
だから、これから先……見つけていきたい……私なりの、満足いく生き方を。

[メイン] 黒崎 コユキ : そのまま、エンジンのない漁船に乗り込む

[メイン] 鳩谷こはね : 「………うん」
ふと、漁船の前で立ち止まり、後ろを振り返る。

[メイン] 鳩谷こはね : 惨劇の始まりの地。孤島。

[メイン] バンディット : 「へへっ!俺がいちばーん!」

[メイン] 和泉 十七夜 : その笑顔に、にこり。
そして、一歩一歩。

[メイン] 鳩谷こはね : 「…………さようなら、みんな」
ぽつりと、誰にも聞こえないように、呟いて。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「子供っぽいですねー」
バンディットの背中を叩きつつ

[メイン] 黒崎 コユキ : 「さっ、じゃあ」
漁船の操縦席に座り

[メイン] バンディット : 「ヤメロヤメロ!ったく母ちゃんかよ...」

[メイン] C-MOON : スッ…

[メイン] 黒崎 コユキ : 「えー、アテンションプリーズ?」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「こはね君も行くぞ、帰ったら全員分なぎたん特性オムライスを作らないといけないからな」

[メイン] 鳩谷こはね : 師匠も、ネコちゃんも、ファヴさんも
ムスカさんも、カリンちゃんも、みんな─────。

[メイン] 鳩谷こはね : 「……あ、うん!オムライス!楽しみ!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「当船にはシートベルトもエンジンも御座いませんが、お客さまはしっかりお掴まりくださーい」

[メイン] 鳩谷こはね : せめて表面上だけでも笑顔で繕い。にこにこと乗り込み、船内に座る。

[メイン] DIO : 「…オムライスですか、ケチャップマシマシでお願いします」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「これより大体自由落下で最寄りの島迄向かいます…では」

[メイン] 和泉 十七夜 : かなぎ、なぎたん。
メイド喫茶に来ればそれを聞けるだろうが。

[メイン] 和泉 十七夜 : 「…………」

[メイン] バンディット : 「...自由落下?」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「See you next time では」

[メイン] 和泉 十七夜 : 「ああ、特製だからな」

[メイン] 弓箭猟虎 : あの忌まわしい首輪も、もう無い。
けれど───私はある意味、まだ首輪がついている。
オムライスの為にも、この首輪もきっと。引きちぎらなきゃね。

[メイン] 黒崎 コユキ : 「出航〜」

[メイン] C-MOON : 瞬間

[メイン] C-MOON : 船だけが、重力の法則が狂い

[メイン] C-MOON : 海上を素早く落ちていくのだった

[メイン] DIO : 「流石に激しいですね」

[メイン] バンディット : 「グワーーーーッ!!!これ激しすグワーーーーッ!!」

[メイン] 弓箭猟虎 : 横綱は、全方向に『落下』できるとどこかで読みましたが、これは。

[メイン] 弓箭猟虎 : 「は、はげしっっ キャアアアアアアアア~~~~!!!」

[メイン] 黒崎 コユキ : 「はっはっはー!」
けらけらと、最新の手品に気を良くしつつ

[メイン] 黒崎 コユキ : そんな騒がしさの中

[メイン] 黒崎 コユキ : 色んなことがあったあの島は

[メイン] 黒崎 コユキ : あんなにぽつんと、ちいさくなって

[メイン] 黒崎 コユキ : 見えなくなった──

[メイン] 黒崎 コユキ :  

[メイン] 黒崎 コユキ :  

[メイン]    :

[メイン]    :

[メイン]    :

[メイン] ヒグマ : 「はっはっは!!!まんまと逃げてやったぜ!!!」

「まさか山賊が海へと逃げたとは思うまい!!」

[メイン] ヒグマ : 「はははははははあーはっはっはっは!!!」

[メイン] : ザバ  ア

[メイン] ヒグマ : 「な…何この怪物は……」

[メイン]    : バ クン!!!